2019/8/15

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認知症の症状

パーソンセンタードケア 認知症で困った時の考え方

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パーソンセンタードケアとは、 認知症をもつ人を一人の「人」として尊重 するケアのこと 。認知症の方が困った行動をしたときに、その方をどのように尊重しながらケアをしたら良いのでしょうか。パーソンセンタードケアを取り入れた5つの考え方をご紹介します。

パーソンセンタードケア

パーソンとは認知症の人、本人だけではない

家族もケアスタッフも認知症の人を取り巻く人たち一人ひとりがパーソン

パーソンセンタードケアは、家族やケアスタッフの犠牲の上に成り立つものではない。

認知症の人だけでなく、介護する家族や、ケアスタッフもその人らしさを発揮できることが大切。

認知症ケア専門士会研修会 資料より

先日、認知症ケア専門士の研修会があって、パーソンセンタードケアについて勉強してきました。

「パーソンセンタードケア」って、 認知症をもつ人を一人の「人」として尊重 するケアのことよね。

認知症の人の心理や行動で、介護する人たちが困った時の考え方についても勉強したんですよ。

確かに「尊重する」って言われても、対応で困ったときってどうしたらいいのか、悩んじゃうわねぇ。

パーソンセンタードケア 困った時の考え方

人は相手が困った行動をしたときに、自分の意に添うように相手の行動を変えていこうとします。

パーソンセンタードケアを実践しながら、認知症の方の行動などで困ったときの考え方は

【相手をコントロールしようとする前に、自分を振り返ってみる】

実際に認知症の人の行動で、困ったことがあった時は、次のようなことを振り返ってみましょう。

  1. それは本当に問題なのか
  2. どうしてそれが問題なのか
  3. 誰にとっての問題なのか
  4. 行動によって何を伝えようとしているのか
  5. 生活の質を高める方法で解決できないか

5つのポイントを事例で咀嚼する

事例 Aさん

70代 女性 

認知症(レビー小体型認知症)要介護2

主な疾患(脊柱管狭窄症、膝関節症)

日常生活動作(ADL)

歩行(前屈み自力歩行)・排泄(自立、時々尿失禁あり)・食事(自力で普通食)・意思疎通(概ね良好)

性格(おおらかだが、こだわりが強い)

生活状況(幻視があり、夜間に夢遊病のようになり外出、1年前にグループホーム入居、幻視や強いこだわりは続くが精神的な落ち着きが出ている)

 介護者の困ったこと

草取りが好きなAさん。

春になって中庭の草が伸び始めていることが、気になっています。

施設内の草刈り道具を見つけて、カマで草を刈りはじめました。

入居後転倒があったことや刃物を持っての行動は、危険がありました。

こっそり、居室から中庭へ出て草刈りをして、土まみれの状態で居室に戻り、居室内は土埃となりました。

介護士の行動

一人で中庭へ出て、草刈りをするのは危険であることを伝え、草刈りをするときは介護士と一緒に行くこと。

フロアの人員が少なくなることを伝え、草刈りの時間を15分にしてもらうように伝えました。

Aさんの反応

些細なことで怒鳴ったり、外へ自由に行けないという不満を訴えるようになりました。

自分を振り返ってみる

  1. それ(草刈り)は本当に問題なのか
  2. どうしてそれ(草刈り)が問題なのか
  3. 誰にとっての問題なのか
  4. 行動によって何を伝えようとしているのか
  5. 生活の質を高める方法で解決できないか

1.草刈りは本当に問題なのか?

草刈りは安全に行えるなら、問題の行動にはなりません。

しかし、長時間屈む姿勢を繰り返すと、腰や膝に痛みを感じます。

ですから、長時間の作業には問題があります。

2.どうして草刈りが問題なのか?

Aさんだけでは、危険を察知できない可能性があります。

3.誰にとって問題なのか?

Aさんは草刈りをしたいので、Aさんの問題ではありません。

4.草刈りをする・怒鳴る行動によって何を伝えようとしているのか?

Aさんは好きな草取りをしたいと思っています。

Aさんは、制約をされストレスを感じています。

5.生活の質を高める方法で解決できないか?

買い物やドライブなどの機会を設けて気晴らしをしました。

しかし、草刈りへのこだわりは消えません。

そこで、Aさんが草刈りをするために中庭へ行くときは、他の利用者さんも同行しました。

同行した利用者さんが、疲れているようなときは、他の利用者さんにはフロアに戻っていただきます。

時間の制約はしませんでしたが、お茶の時間や体操の時間、食事の時間などは、生活のリズムが出来るようにと、声かけすると納得してくださいました。

時間にして30分程で、一日に1回のことも2回のこともあります。

他の利用者さんは、一緒に草取りする方もいれば、見ているだけでも「気持ちいいな」と話す方もいます。

おかげで草ボーボーの中庭が、きれいになりました。

Aさんは、その後怒鳴るようなことや不満を話すことがなくなりました。

自分を振り返ってみる

認知症の方に困った行動があるとき、介護者の私たちは認知症の方を困った人と捉えがちです。

しかし、実に困っているのは、介護者の意に添わない「その行動」を重視してしまう介護者の気持ちにあるのかもしれません。

家族もケアスタッフも認知症の人を取り巻く人たち一人ひとりがパーソン

パーソンセンタードケアは、家族やケアスタッフの犠牲の上に成り立つものではない。

認知症介護は、簡単なものではないと思います。

試行錯誤し模索しながら認知症の方を支えています。

対応して問題が解決しなければ、残念な思いをしたり、苛立つこともあります。

それでも、問題が解決して認知症の方に笑顔があるとき、支える介護者の人たちにしか、感じられない喜びがあると思っています。

自分を振り返ってみて、変えられるところがあるなら、自分の行動を変えてみると、認知症介護に変化があるのかもしれません。

さいごに

認知症介護に困った時の考え方

  1. それは本当に問題なのか
  2. どうしてそれが問題なのか
  3. 誰にとっての問題なのか
  4. 行動によって何を伝えようとしているのか
  5. 生活の質を高める方法で解決できないか

認知症の方の「困った」と思える行動があるときの「考え方」として、取り入れていただきたい研修会の内容でしたので、ご紹介しました。

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