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認知症のレクリエーションに情動療法を取り入れた改善

認知症の症状
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認知症の方のレクリエーションは、介護施設だけではなくご自宅でも行う事が出来ます。認知症ケア専門士の研修会で「情動療法」を取り入れたレクリエーションについて学んできたのでご紹介します。事例が多く改善の様子を知るときっと試したくなると思います。

認知症のレクリエーションに情動療法を取り入れた改善

認知症ケア専門士の研修会で「情動療法」というのを習ったんですよ。

あんまり聞かないけど・・効果があるのね。

レクリエーションとして、取り入れてみるのもいいかなぁと思います。

認知症ケア専門士の研修会で「情動療法」を勉強してきました。

認知症のBPSD(行動・心理症状)の改善に効果があるとの事でしたので、情報をシェアしたいと思います。

認知症の症状が強く出ている方で、お困りのご家族様の参考になればと思います。

情動療法とは

情動療法とは、表現できない訴えを苦悩的情動としてBPSD(行動・心理症状)に転換させるのではなく、歓喜的情動(喜びや楽しみ)の感情へ変えていくという療法です。

関りの方法を知ることで、実践し認知症の症状を改善できるということです。

研修の中で特に気になったものを、ピックアップしてご紹介します。

IOT情動療法

IOTって聞いたことあるけど、よくわからないわ。

IOT(Internet of Things)とは、物にセンサーを取り付けてインターネットサービスを提供するシステムのことです。

例えば、テレビにユーチューブと繋がるスイッチがあり、テレビという物とインターネットが接続されています。

それによって、すぐに必要と思われる情報と繋がることが出来る仕組みです。

このシステムを利用したのが、認知症のIOT療法。

研修の事例では

  • 好きな犬の動画を見てもらうことで食事量が増える
  • 料理師だった方に料理動画を見てもらい、運動量(フライパンを動かすような動作)が増える
  • 入浴拒否がある方に、好きな楽器の動画を見てもらい拒否がなくなる

個人の好きなことにフォーカスして動画を提供し、BPSDを改善させているということでした。

90歳の女性が「嵐」の大ファンで、動画を見てもらい攻撃性がなくなったという事例もありました。

レクリエーションは集団で行う事と思いがちですが、本来の意味は「疲れなどを休養や楽しみで回復する」というものです。

BPSD(心理・行動障害)の症状があると、集団に加わることも難しくなりますが、個人の症状を改善し集団の中に加わっていけたなら社会性も再現できていきます。

五感への刺激

情動療法では、五感を刺激する方法が紹介されていました。

  1. 視覚(IOT療法)
  2. 触覚(足浴)
  3. 嗅覚(アロマ)
  4. 味覚(コーヒー)
  5. 聴覚(ホワイトノイズ)

「ホワイトノイズ」って何かしら?

テレビ番組が終わると、画面が消えて「シャー」という不規則な音が流れますね。

「砂嵐の音」とも言うらしいのですが、この音をイヤホンで聞いてもらうということです。

赤ちゃんの夜泣きにも活用されていて、胎内音に似ているようです。

事例では、幻聴が消され安心できたというお話でした。

物語情動療法のレクリエーション

BPSD(心理・行動障害)が落ち着いてきたときに、10人程度に読み聞かせを行う方法です。

介護施設などでは、昔話などの読み聞かせを行う事がありますが、更に高度な読み聞かせです。

日本が歩んできた歴史上の出来事を、物語風に語って聞かせるというものです。

幼稚な感じのする昔話では、見向きもしない男性に効果がありそうです。

良い反応があるということでした。

高度な方法は難しそうだけど、確かに読み聞かせは皆さん熱心に聞いてくれますね。

読み聞かせを更に進化させたものに、演劇情動療法というのがありました。

演劇専門の方によって、小説や落語を読み聞かせるというものです。

はじめは筋書きについていけない方も次第に理解でき、笑ったり泣いたりと感情が表出し感動を呼ぶようになるそうです。

本格的な読み聞かせは、きっと心を奪われることでしょうね。

研修会のマメ知識

2時間ほどの講習でしたが、内容がとっても濃くってためになる情報が満載でした。

そのうちの2つをご紹介します。

マメ知識

栄養補助食品に明治の「メイバランス」という飲料があります。

栄養価が高いのですが、味が濃厚過ぎて飲みにくいという欠点があります。

この「メイバランス」を飲みやすくする方法は、冷たく冷やすことだそうです。

「メイバランス」のシリーズにアイスがあって、「これは美味しいよ」と聞いたことがあるので、「冷やす」というひと手間を加えることで飲みやすくなるんですね。

 

マメ知識

薬の拒否をする方には、薬を飲んでもらえる声掛けがあるとか。

それは「この薬、息子さん(ご家族)が買ってくれたんですよ」と声掛けすると効果があるそうです。

「せっかく家族が買ってきてくれたなのだ」という思いになるのでしょう。

これは、施設や病院で使える声掛けですね。

 

今回講師をされていたのは、仙台富沢病院の作業療法士の福島雄太氏でした。

 仙台富沢病院では、「認知症情動療法」についての書籍を出版しています。

ご興味のある方は、ご一読ください。

 

認知症ケア専門士会で行う研修会は、参考になる内容が詰め込まれています。

宮城県の認知症ケア専門士会は、認知症ケア専門士の方が年間2,000円の会費を支払うことで、年に3~4回程の講習を無料で受けることが出来ます。

会員でない方の参加は、1回の参加料が2,000円です。

お近くにお住いの方で、ご興味のある方は一度参加してみて下さいね。

お問い合わせ

 三峰病院 宮城県認知症疾患医療センター内

 〒988-0141 宮城県気仙沼市松崎柳沢216-5

 TEL:0226-22-6685  メール n-center@ever.ocn.ne.jp

 宮城県認知症県認知症ケア専門士会

 https://www.miyagi-dcq-group.com/

まとめ

レクリエーションの情動療法で五感を刺激する方法

  1. 視覚(IOT療法)
  2. 触覚(足浴)
  3. 嗅覚(アロマ)
  4. 味覚(コーヒー)
  5. 聴覚(ホワイトノイズ)

読み聞かせによる「物語情動療法」も効果があるようなので、演劇関係の方にお手伝いいただくものよいですね。

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