2019/8/15

スポンサーリンク

高齢者の特徴

味覚がおかしい!高齢者の味覚の変化

投稿日:

スポンサーリンク


高齢者の方の食事に、「味が濃い」「甘いものばかり食べる」と思ったときや。ご本人が「味覚おかしい」「味がしない」などと話すようになったら、味覚障害を起こしている可能性もあります。味覚を感じる味蕾には、味細胞があり亜鉛が必要な成分です。そのような、味を感じる仕組みや亜鉛との関係についてもみていきます。「味覚おかしい!」と思ったときの高齢者味覚変化の原因や対策についてご紹介します。

味覚がおかしい!

「料理の味が分からない」「おいしいと感じない」など、味に変化を感じたときにはさまざまな症状があります。

味覚の症状

具体的な味覚の症状は、次のようなものです。

  1. 味覚減退  味を薄く感じる
  2. 味覚消失  味が全くわからない
  3. 自発性異常味覚  食べていなくても特定の味がする
  4. 解離性味覚障害  特定の味を感じない
  5. 異味症  元の味と違う
  6. 悪味症  まずい味がする
  7. 部分的味覚障害  特定の場所に味を感じない

高齢者の変化

加齢に伴う身体の変化には、聴力や視覚の変化がありますが、高齢者が味覚の低下を自覚する割合は少ないと言われています。

ですから、ご家族や周囲の人が変化に気付く必要があります。

人が味を感じる味蕾の総数は若い人ほど多く、高齢者は新生児の半分から3分の1ほどです。

そのため、味を感じにくくなっています。

高齢になると低下するのが、「塩味」「甘味」の味覚です。

今までと同じ料理の味が「薄い」と感じて調味料を加える、「甘いもの」を好んで食べるなど変化が現れます。

原因 高齢者の味覚

原因は一つとは限らない

私たちが生活する上で、重要な感覚である味覚が低下するときの原因は、一つとは限らず、いくつもの要因が重なって症状となると考えられています。

具体的な原因には、どのようなものがあるかを、みていきましょう。

  1. 味蕾の減少
  2. 唾液の減少
  3. 舌のコケの付着
  4. 亜鉛や鉄の不足 
  5. 薬の副作用     
    画像引用:Doctors Me

1.味蕾の減少

舌や口の中には、食べ物の味を感じる小さな味蕾という器官があります。

その味蕾は、人の舌の表面に約5,000個あり、口全体には7,000個もの味蕾があると言われています。

味蕾の中には味細胞があり、その寿命は10.5日程で新しい細胞と入れ替わり、タバコ、刺激物、加齢によって衰えます。

味細胞をつくるには、亜鉛が必要で高齢者に不足がちな栄養素です。

そのため、寿命の短い味細胞をつくることができず、味蕾が減少し味を感じにくくなります。

2.唾液の減少

味を感じるには、唾液と混じって水溶性になる必要があり、水溶性になることで味蕾に到達します。

高齢者は病気や薬の影響・噛む力の低下などで、口の中が乾きやすく唾液が減少するために味覚を感じにくくなります。

唾液の減少は自分ではわかりにくいものですが、口の中が粘つく食べ物が飲み込みにくいと感じたら、唾液が減少しているサインです。

3.舌のコケの付着

舌の上に白いコケのようなものがあれば、それは「舌苔(ぜったい)」といいます。

味を感じづらい原因の一つになります。

舌苔は、細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したものですので、舌が白くなったら専用のブラシなどで、ブラッシングをして清潔にしましょう。

4.亜鉛や鉄の不足

高齢者に多い高血圧などのには、亜鉛の吸収を妨げる作用があります。

通常の食事の中に含まれる亜鉛の量では、そのまま排泄されてしまう場合もあります。

また、薬の影響で鉄分も欠乏しがちになります。

鉄分が不足すると、貧血の状態となり舌の表面が赤くツルツルとした状態になり、味覚を低下させてしまいます。

亜鉛や鉄は、味蕾の味細部をつくるために必要な成分であるため、不足することによって微量金属欠乏性となり味を感じにくくします。

5.薬の副作用

高齢者は高血圧、糖尿病、高脂血症などの病気にかかることが多くなり、薬の服用をはじめますが、味覚の障害を伴いやすくしてしまいます。

高齢者による薬剤性の味覚障害は3人に1人といわれているほどです。

血圧降下剤や利尿剤には、亜鉛や鉄の効果を弱めてしい味蕾の味細胞が作られず、味を感じにくくしてしまいます。

また、薬剤によっては唾液を減少させる薬もあり、食べ物を水溶性にできず味蕾まで届けることが難しくなります。

病気 味覚障害

味覚障害とは

さまざまな原因によって、通常の味を感じられなくなる病気です。

  • 食べているのに味がしない
  • 味付けが「濃い」「甘い」と言われる
  • いつもの食事がおいしくない

こんな症状があるときは、検査を受けてみましょう。

 味覚障害は耳鼻科で受診する

「味覚がおかしい!」と感じたら、耳鼻科へいってみましょう。

耳鼻科では、味覚の感受性検査や舌の萎縮や乾燥を調べ、亜鉛の値を測定します。

改善や予防 味覚の変化の対応策

味覚が低下すると、味を濃くしたり食べた気がせずに過剰摂取をする場合や、食欲が減退してしまう場合もあります。

まずは、自分で出来る改善策や予防策を、毎日の生活の中に取り入れていきましょう。

味覚がおかしいときの改善策

改善策には次のようなものがあります。

  1. 亜鉛の多い食品を食べる
  2. 調味料で工夫する
  3. 口腔ケアを定期的にする
  4. 唾液分泌マッサージをする
  5. 亜鉛のサプリメントには注意

1.亜鉛の多い食品を食べる

亜鉛はミネラルの一つで、食品を摂ることでしか体内で合成できません

亜鉛の多い食品には次のようなものがあります。

  • 抹茶、玄米茶、ココア
  • 牡蠣、数の子、豚の赤身やレバー、牛肉、卵黄、うなぎ
  • てんぐさ寒天、海藻、しじみ、きな粉、麩、
  • チーズ、大豆、納豆、切り干し大根
  • カシューナッツ、いりアーモンド、いりごま

また、避けたい食品には、ハムウインナーがあります。

これらの食品は、リン酸塩が使われ亜鉛の吸収を妨げます

2.調味料で工夫する

味が濃くならないようにするために、煮干だしを使ったり、を使うのも効果的です。

食前に口の中がサッパリするような、レモン水ハーブティを飲むのもおススメです。

3.口腔ケアを定期的にする

薬剤などが関係している場合は、薬の変更が難しくなりますが、まずはおいしく食べるために、口腔ケアを行いましょう。

舌苔を厚くしないために、歯磨きのときに舌苔のケアをします。

口臭の原因にもなりますので、こまめに行いましょう。

4.唾液分泌マッサージをする

唾液腺を刺激して、唾液の分泌を増やします。

耳下腺顎下腺舌下腺を押したり

さすってマッサージを行います。

画像引用:serai.jp

5.亜鉛のサプリメントには注意

亜鉛は、日々の食事からの摂取しか行えません。

ですから、手軽なサプリメントを考える方もいると思います。

しかし、亜鉛の過剰摂取は、銅や鉄の吸収を妨げますから貧血や神経障害を引き起こす可能性もあるのです。

毎日の食事によって、摂取する亜鉛量がわかればよいのですが、安易にサプリメントを使用する前に、食事からの自然な摂取を心がけましょう。

予防 味覚を保つために

ストレスをためない

ストレスを感じると、人は亜鉛を多く消費してしまいます。

また、ストレスは唾液の分泌を減らしドライマウスの状態にしてしまいます。

日常の生活の中で、食事や口腔ケアなどを行うと同時に、ストレスをためない生活を送ることが、予防になっていきます。

さいごに

味覚の変化は「味蕾の減少」「唾液の減少」「舌のコケの付着」「亜鉛や鉄の不足」「薬の副作用 」が原因で起こることが多いことを、覚えておきましょう。

また、改善や予防には「亜鉛の多い食品を食べる」調味料で工夫する」「口腔ケアを定期的にする」「唾液分泌マッサージをする」「ストレスをためない」などで取り組んでいきましょう。

気になるときは、耳鼻科で受診してみてください。

おすすめの記事

認知症 食欲の減退は症状の進行?「すいかを食べた~」

スポンサーリンク

-高齢者の特徴
-

Copyright© 認知症 介護の窓から明日が見える , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.