2019/8/15

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高齢者の特徴

高齢者の転倒後 こんな症状がある? 

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高齢者転倒後症状は、頭をぶつけたことによる頭痛や吐き気、打撲やすり傷などの外傷や骨折など。高齢になり判断力が低下すると「調子が悪い」と思いながら、転倒後症状に気がつかないこともあります。ご家族が見て「なんだか変?」「おかしい?」と感じる、高齢者転倒後症状を見ていきます。

高齢者の転倒後の『症状』

自覚症状が出にくい高齢者が転倒した後は、その後の経過を観察することが大切です。

転倒後の吐き気や嘔吐

頭をぶつけたときは、出血の他にも吐き気嘔吐頭痛にも注意します。

頭痛が強くなる」「嘔吐を繰り返す」「ボーっとしている」「ふらつく」などの症状があるときは、すぐに受診して医師に相談しましょう。

数週間も過ぎてから吐き気や頭痛、認知症のような症状がでると、慢性硬膜下血腫の可能性もあります。

 

48時間は様子を見る

 頭痛や吐き気などの他にも、切り傷などの外傷骨折があるかもしれません。

体を打ち付けたところは、翌日くらいから腫れてきます。

腫れているところは、内出血で青くなったり熱を持ったりします。

冷やすことで対応しますが、痛みが続くときは受診します。

体を動かすことで強い痛みを感じるときは、骨折の可能性もあります。

 

高齢者が転倒したときの『外傷』

高齢者が転倒したときに、感覚機能の低下でとっさに身を守ることが出来ずけがをしてしまいます。

自宅で転倒したときの外傷には次のような結果が出ています。

  • 打撲                32.3%
  • すり傷や切り傷           25.6%
  • ねんざ・脱臼・突き指        9.7%
  • 下半身の骨(腰の骨を含む)を折った 5.6%
  • 縫うことが必要なけが        3.6%
  • 上半身の骨を折った         3.1%
  • その他               5.6%

「けがはなかった」と答えた人は33.3%で、けがをした人は3人のうち2人の割合となっています。

 『内閣府による平成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果』より

高齢者が転倒した後 『骨折』

 

高齢者に多い骨粗しょう症は、骨が弱くなっているためちょっとした転倒でも骨折を起こしやすくなります。

骨折したことがすぐに確認できると、救急で受診することとなり緊急の手術を行うことも、まれではありません。

 

高齢者に多い骨折しやすいところ

高齢者の骨折しやすい場所は、次の4つです。

  1. 脊椎圧迫骨折(脊椎が圧迫、尻もち・腰への負担が原因)
  2. 大腿骨頸部骨折(脚の根元を打ったときの転倒で起きやすい)
  3. 上腕骨頸部骨折(手をついて転倒したとき肩を打つ)
  4. 橈骨遠位端骨折(手のひらや手の甲をついて転倒したとき)

画像引用元:kansetsu.itai.com

 

歩いても骨折していることがある

高齢になると動作がゆっくりになるのは、感覚が鈍くなるためです。

そのため判断や反応に時間がかかります。

皮膚感覚も加齢とともに低下し、痛覚・触覚・温度感覚も鈍くなります。

転倒した後すぐに、外傷や熱感、腫れなどを確認しても、すぐに異常が発見できず見逃してしまうこともあります。

高齢者が転倒した後に「痛い!」と訴えても、その後自力で歩き痛みを訴えないときは、感覚が鈍いせいや我慢をしていることもあります。

「歩けるのだから大丈夫」と思いがちですが、動作の動きに注意して観察しましょう。

 

我慢している動作や表情とは

足を引きずる腕を押さえる・座る時にいつも以上に動作がゆっくりなど、骨折している時には何かサインがあるものです。

言葉数がいつも以上に少ない、まゆの辺りにシワを寄せるようなしかめた表情などにも注意しましょう。

 

寝たきりによる廃用症候群

転倒による骨折で入院すると、3週間近く入院することもあり、その間安静を保ち寝ることが多い状態となります。

高齢者の筋力の低下速度は速く、1週間寝たままの状態が続くと筋力は10%~15%も低下すると言われています。

体を使わないことによる心身の機能低下を、廃用症候群といいます。

寝たきりになることで、廃用症候群を引き起こし体に不具合をまねきます。

廃用症候群の症状には

  • 筋肉の筋力低下
  • 関節の拘縮
  • 皮膚の褥瘡
  • 意欲の低下による認知症状

などが現れると言われています。

高齢者が転倒後に『やっておくこと』

高齢者が転倒したときの状況はさまざまです。

見てすぐにわかるような出血ばかりではなく、打撲などは時間とともに痛みを感じることもありますので、観察するポイントを押さえておきましょう。

 

転倒したときに『やっておくこと』

  1. 意識の確認
  2. 痛みの確認
  3. 全身状態の観察

 

1.意識の確認

意識のレベルを4段階にわけて確かめましょう。

名前や生年月日などご本人がしっかりとわかることを質問します。

  • 最軽度 質問してもぼんやりしている
  • 軽度  意識しないと寝込むが呼びかけに反応す
  • 中等度 強い刺激にたいして目を覚ます
  • 重度  体の動きがなく声かけに反応がない

質問にすぐに答えるようなら問題ありません。

 

2.痛みの確認

しっかりと答えられたら、痛みの箇所がないか確認します。

転倒後すぐに痛みの確認を行っても、転倒したご本人も動転していますから、

時間をおいて落ち着いたころ再度確認しましょう。

 

3.全身状態の観察

まずは、出血しているところを確認します。

打撲やねんざをした場合、痛みはあってもすぐには症状がでません。

打った部分は翌日から腫れ始めてきます。

下半身の観察は、ご本人が嫌でなければトイレに案内して確認すると、お尻や脚の付け根を自然に観察することができます。

便座に座る時の動作に注意すると、変化があるかもしれません。

 

高齢者が転倒する場所 『環境整備』

転倒した自宅の場所については、次のようになっています。

  • 庭    36.4%  
  • リビング 20.5%
  • 玄関   17.4%
  • 階段   13.8%
  • 寝室   10.3%
  • 廊下   8.2%
  • 浴室   6.2%

最も多い「庭」は大都市で20.6%なのに対し、小都市では45.6%です。

滑りやすく危険と思われる「浴室」より、生活の場である「リビング」での転倒が多いという結果です。

『内閣府による平成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果』より

転倒を繰り返さない

落ち着いたらご本人に、どのような状況で転んだのかを聞いてみましょう。

転倒を繰り返さないために、なぜ転んだのかを確かめ再発を防止します。

 

「リビング」の環境整備

家の中で転倒の多いのがリビングです。

高齢者の方は、少しの段差でつまずきます。

絨毯やカーペットなどの端がめくれてつまずいたり、物が乱雑で足を取られてしまうこともあります。

また、コードの線に足を引っかけてしまうこともあります。

リビング内の手すりの設置が難しい場合が多いものですが、低い家具を配置し手すり代わりにするとよいかもしれません。

同じ転倒を繰り返さないために、つまずきそうなものは整理しましょう。

 

さいごに

転倒後48時間以内に「頭痛が強くなる」「嘔吐を繰り返す」「ボーっとしている」「ふらつく」などの症状があるときは、すぐに受診して医師に相談しましょう。

自宅で転倒したときの外傷には、「打撲」「すり傷や切り傷」「ねんざ・脱臼・突き指」「骨折」などがあります。

転倒したときに確認することは、「意識の確認」「痛みの確認」「全身状態の観察」「転倒後の吐き気や嘔吐」です。

自宅の中で転倒の多い場所は「リビング」、同じ転倒を繰り返さないために、環境整備をおこないましょう。

 

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