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認知症の不眠で家族も眠れないとき「どうすればいいの?」

認知症の症状

認知症の方が夜になっても一向に眠らなかったり、夜中に起きてゴソゴソ何かはじめたりする。こんなことが毎晩のように続き家族も「眠れない!」ということはありませんか。認知症の方で不眠の状態が続き、ご家族が「どうしたらいいの?」と思ったときのヒントをご紹介します。

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認知症の不眠「どうすればいいの?」

家族
家族

おばあちゃん昨日も、夜中に起きだしてゴソゴソ何かしてるのよ。

友達介護士
友達介護士

昨日もなの!ほとんど眠ってないんじゃない。

認知症の不眠で対策をするなら原因を調べてみる

認知症の不眠の症状は、「改善が難しい症状である」と思います。

対策を考えるなら原因を探るのが最も効果的です。

では、不眠を引き起こしている原因にはどんなことがあるのでしょうか。

具体的には、

  1. 日中の活動量が低下している
  2. 皮膚が敏感になっている
  3. だるい疲れるなど身体的な不快を感じている
  4. 今の状況を理解(見当識)する力の低下している
  5. 不安や恐怖を感じている
  6. 体内時計の機能が低下している 

などが考えられます。

家族
家族

まずは原因を探すことから考えてみるのね。

1.日中の活動量が低下している

高齢になると体力を維持することが難しくなります。

何をやっても疲れやすくなり、休み休みの行動が増え日中の活動量が低下します。

この時に、昼寝を長くすると体力が温存され夜に眠れなくなります。

2.皮膚が敏感になっている

布団に入って体が温まりはじめると、皮膚は熱の刺激を感じます。

この皮膚の刺激がかゆみとなって現れると、眠れなくなってしまいます。

3.身体的は不快感がある

排便が滞っていたり、下痢の状態など身体的な不快感があると眠れなくなります。

4.今の状況の理解力が低下している

一旦寝入った後にトイレで目が覚めてしまうと、それがまだ夜中であっても時間の認識ができずに、朝に起きた状態のように活動をはじめることがあります。

5.不安や恐怖感がある

夜中に目覚めてしまい状況が理解できなくなると、急に不安になることもあります。

「家に帰らなくては・・」と荷物をまとめはじめることがあります。

6.体内時計の機能が低下している

人の細胞には、柱時計の振り子のようなリズムを刻む機能があると言われています。

若い時はこの振り子が大きく揺れますが、高齢になると徐々に振り幅が小さくなります。

眠くなってもすぐに目が覚めるようなリズムになりやすく、眠りが浅くなります。



原因がはっきりとわかると、対応の仕方は明瞭です。

活動量が少ないのであれば、日中に散歩に行ったり外気浴をするなど負担のない程度に活動を増やします。

皮膚を掻いている様子があれば、かゆみ止めの軟膏を塗ったり内服薬を処方してもらうことで解決します。

 

しかし、不眠という状態は加齢に伴う身体の変化や、認知症による不安などが複雑に絡み合って、原因を探すのが難しいといってもよいでしょう。

薬を増やす「これって大丈夫?」

家族
家族

昼はベッドじゃなくソファで休んでもらったり、

お出かけもするけどやっぱり眠れないみたいなの。

具体的な対策が見つからないと、不眠という状態に合わせ薬の処方がされていきます。

睡眠を促す薬には、睡眠導入剤と睡眠薬があります。

睡眠導入剤は、なかなか寝付けないときなどに処方され、作用する時間が短い薬です。

睡眠薬には4つの種類があります。

  1. ベンゾジアゼピン系(多く使われる)
  2. 非ベンゾジアゼピン系(高齢者に処方)
  3. メラトニン受容体作動薬(副作用が少なく睡眠時間を増やす)

  4. オレキシン受容体拮抗薬(中途覚醒を防ぐ)

効き目が持続する時間は、短時間・中間・長時間と分かれています。

薬を変更した実例

ここで不眠の薬を変更した実例をご紹介します。

寝つきが悪くマイスリーという睡眠導入剤を内服していた方がいました。

夜中に目覚めて眠れないことが増え、オレキシン受容体拮抗薬のベルソムラが処方されましたが、毎晩のように悪夢を見るようになりました。

次に、非ベンゾジアゼピン系のルネスタが処方されました。

薬を飲んでから何を食べても苦く感じてしまいます。

次に、ベンゾジアゼピン系のロラゼパムが処方され、やっと落ち着いて眠れるようになりました。

この方は、意思疎通の行える方でしたから症状に合わせ変更ができました。

友達介護士
友達介護士

薬だから副作用はあるのかもね。

処方されたときは、変化を見逃さないように!

認知症の不眠で困る介護者の悩み

不眠の状態で辛いのは、ご家族などの介護者かもしれません。

 認知症の不眠の方は、ほんの短時間しか眠れない方もいて、うたた寝状態で毎日を過ごしています。

せん妄(一時的な意識障害)の状態になると、ボーっとしながら歩き回ったりします。

また、夜中なのに日常の生活がはじまってしまうと、家族はゆっくりと眠ることができません。

ご家族にも、仕事や日常の生活があり疲労はたまるばかりです。

不眠に対する対応をすればするほど「なぜ眠らないの!」と苛立ってしまうのはしかたのないことだと思います。

実に過酷な認知症不眠の対応

不眠の原因がはっきりとわかるなら、着実に対応していきましょう。

日中の活動を増やし、うたた寝の時間を少なくしながら、生活のリズムを整えるのが適切な対応だと思います。

しかし、対応に力を入れるといつか歪が出てしまいます。

それほど認知症の方の不眠の対応は難しいのです。

不眠の改善をして効果がないと、「こうでなければならない」という気持ちが膨らんでしまいます。

愛する家族への期待が裏切られ、愛情は苛立ちへ変化してしまうこともあります。


何より無理をしないことです。

介護サービスを使いながら距離を置くと、自分の体力や精神力が回復し、新たな気持ちで向き合えるようになります。

力を抜けるところは、抜いていきましょう。

まとめ

認知症の方の不眠で困っているなら、原因を探してみましょう。

具体的には

  1. 日中の活動量が低下している
  2. 皮膚が敏感になっている
  3. だるい疲れるなど身体的な不快を感じている
  4. 今の状況を理解(見当識)する力の低下している
  5. 不安や恐怖を感じている
  6. 体内時計の機能が低下している 

対策が難しい時は、薬の処方もお願いしていきましょう。

薬は合わないものもありますから、服薬をはじめて1ヶ月は注意して今までと変わった様子がないか観察し、医師に伝え適切な薬を処方してもらうことが大切です。

介護がご家族の負担にならないように、他のご家族にもご協力いただくことも大切。

認知症の方には、介護保険のショートステイでお泊りして頂く方法も考えましょう。

介護者は、力を抜く介護をしていきたいものです。

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