地域密着型サービスのグループホームには、通常年1回の『外部評価』というものがあります。『外部評価』は、提供するサービスの改善や質の向上を目的としています。事務所のことだからと考えず、介護士の私たちもその仕組みなどを知っておきましょう。
『外部評価』とは
外部評価の目的
利用者さんや家族の安心と満足を図り、ケアの水準の向上を目的としています。
自己評価をすることで、改善点を明確にし自発的努力に務めます。
この評価を公表することで、事業所は社会的な信頼を得ることが出来るのです。
外部評価の流れ
事業所は市町村に、外部評価を受けるために必要な、申請書や必要書類を提出します。
外部評価をしてくれる、指定の機関がありますからそちらへ申し込みをします。
家族にアンケートをとり、職員たちには自己評価を記入してもらいます。
日程が調整されて、事業所は訪問調査を受けます。
その結果を踏まえて、その外部評価をワムネットという福祉・医療を支援する総合情報サイトで公表します。
『自己評価』とは
介護士なら年に1度は記入している『自己評価』
介護士のあなたが、感じたこと行っていることを、自分の言葉で記入します。
このアンケートが『自己評価』となり、外部から来た方たちが見たり判断した内容の『外部評価』との違いを見比べるための資料となります。
5つに分類され項目は、68項目あります。
『自己評価』の内容
事業所から渡されたアンケート(自己評価)には、どんなことを記入していくのかを見ていきましょう。
- Ⅰ.理念に基づく運営
- Ⅱ.安心と信頼に向けた関係づくりと支援
- Ⅲ.その人らしい暮らしを続けるためのケアマネジメント
- Ⅳ.その人らしい暮らしを続けるための日々の支援
- Ⅴ.サービスの成果に関する項目(アウトカム項目)
Ⅰ.事業所がどんな取り組みをしているかを見る項目です。理念の周知や地域との連携、また拘束・虐待の取り組みなどについての項目です。
Ⅱ.利用者さんとの信頼関係が出来ているかを見る項目です。初期対応や家族・他の利用者さんとの関係にも触れている項目です。
Ⅲ.その方の生活歴の把握ができているか、チームとして取り組んでいる内容、また医療関係や緊急時の対応にも触れています。
Ⅳ.日々の支援でどのように取り組んでいるかを見る項目です。接遇や入浴・排泄・食事についてなど、私たち介護士が一番記入しやすい項目です。
Ⅴ.上記の取り組みに関しての結果は、取り組んでみてどうなのかを見る項目です。頻度や割合を4択で選びます。
年に1度(免除があれば2年に1度)介護士のあなたは、必ず記入しているはずです。68の項目を記述の形で記入するので、ちょっと(いや・・ケッコウ)大変な作業ですね。
まとめ
私たち介護士のケア内容も大きく反映される外部評価。事業所の方針が反映されますので、自分の勤める事業所だけでなく、他の事業所の内容を見ていくのにも良い機会です。
「書類書くのが面倒~」だけ思わずに、関わっていることの内容を覚えていきましょうね。外部評価があると、訪問調査のときにあなたのケアも見られますよ!
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