車椅子を折りたたみコンパクトにしたい 車に積める車椅子

介護サービス

高齢者の方で足腰が弱り始め歩くことが大変になると、車椅子の購入を検討すると思います。車に積めるコンパクトな車椅子は、介助者にもやさしい車椅子と言えます。多くの車椅子を使用する介護士だからわかる便利な機能などもご紹介します。

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あると便利な車椅子

足腰の弱ってきた高齢者の方は、車椅子を使うことが多くなります。

ご自宅で移動するのであれば腰掛ける椅子を、必要な所に用意すると問題ありませんが、病院や買い物といった外出先ではそうはいきません。

病院や大きなショップでは、車椅子が用意されていますが何台もあるわけではないですし、借りる車椅子をとりに行ったり戻したりの手間が省けて便利です。

車椅子は機能や安全性がもっとも重要ですが、サイズも軽視できません。

車に乗せるのが大変

一般の車椅子の外装サイズは全幅62cm×全高88cm×全長104cm程度のものが多く、重量はスチール製のもので約18Kg 前後が多いでしょう。

車に乗せる場合に問題になるのが、背もたれの部分です。

車椅子は座面を畳んで幅を小さくすることができますが、背もたれ部分は折りたたみできるものと出来ないものがあります。

ご自分で操作するタイプの自走式は、タイヤの直径が約60cmほどありますから高さを60cm以下にすることは出来ませんが、背もたれ部分を折りたたむことで90㎝ほどある高さをコンパクトにすることができます。

背もたれの部分を折りたたむことでコンパクトになり、後部座席のリアシートを倒すと軽自動車でも十分に車椅子を積むことができます。

置く場所にはある程度スペースが必要

外装サイズは全幅62cm×全高88cm×全長104cm程度の車椅子の場合、座面を折りたたんでも全幅30cm程が必要になります。

玄関に置く場合30cmの幅と、車椅子の後輪から足を乗せる台(フットサポート)までの104cm程度の長さが必要です。足台の部分を取り外せるタイプのものですと、長さは短くなり収納しやすくなります。

コンパクトな車椅子の選び方

ご自分で車椅子を操作できる場合で、主に外出先での使用をお考えであれば、車に積めるコンパクトな車椅子をおススメします。

できるなら、その後に体調不良があっても使えるような機能があると、何台も買い替えずにすみます。

自走式は介助量が多くなっても使える

高齢になって足腰が弱くなっても、腕や手の力は概ね維持てきています。

使える腕の部分を使って車椅子を自走できれば、ご家族とお買い物に行ったときでも、ご自分で移動して別行動ができ「あそこにある、○○が見たい」というような選択肢を増やすことができます。

自走式であっても手押し部分やブレーキがありますから、介助量が多くなっても使うことができます。

最初から介助用を購入してしまうと、介助用はご自分で操作することができないので、自走用をおススメします。

超軽量は長く使えないかも・・

車の出し入れや、階段を上がって玄関まで行くときに、「超軽量だといいなぁ」と思います。

超軽量タイプは6㎏程度のものもあります。安全性に配慮されているとは思いますが、軽量である分必要最低限の機能だけが使われていると考えて良いと思います。

肘あての下に横ずれしないようガード(アームサポート)が一般にはありますが、その重さをなくしベルトで固定することによって軽量をカバーしているものもあります。

体幹が十分に保てる方であれば良いのですが、長く使うことを考えるといつか買い替えが必要になります。

軽量でも12㎏前後のものであれば、機能が十分に備わっているものが多いようです。

車椅子の「折りたたみ」などのいろんな機能

ちょっと残念な車椅子

介護施設では、施設自体にある車椅子やご本人のものだから使ってほしいと希望がある車椅子など、様々な種類の車椅子を利用します。

安全性は保障つきなのですが、使い方によってはちょっと残念な車椅子があるので紹介します。

やっぱり背もたれは、折りたためた方がいい

外出するとき軽自動車で気軽に出かけるためには、背もたれが折りたためると出し入れも簡単ですし、女性の介護士さんでも無理なく行えます。折りたためない車椅子は、手押しハンドルの部分を車のあちこちにぶつけてしまいます。

自走式は運動にも使える

車椅子の足台の部分を上げておくと、足を蹴り込みながら前に進んだり出来ます。介助式ですと蹴り込みしかできませんが、疲れたときは腕を使い通常の自走式として使いながら、長い距離を移動でき運動になります。

足台が外せると洗面台にグ~ンと近づける

車椅子に乗っていて自立用の洗面台を使うとき、足台部分があると洗面台に近づけません。ご家庭の洗面台と同じなので、排泄後の手洗いも水道の蛇口が遠くて苦労します。この足台なければいいのにと思いますが、使う時があるので必要なパーツです。

タイヤがパンクしてる!

近年の車椅子は、空気を入れないゴムや発砲ウレタン使用のタイヤになっていますのでパンクしないものが多いです。旧式のものはよく空気が抜けてしまい、空気入れを持ち歩きメンテナンスが大変です。

介護士がおススメする、折りたためる車椅子

おススメするのは次のような車椅子です。

  • 足台(フットレスト)は取り外しができるもの
  • 背あてのシート部分は、一般の40cmはあるもの
  • タイヤは空気入れが不必要なもの
  • 介助が必要になった時のために、手押し部分に介助者ようのブレーキがあるもの

もう一つあると便利なのは、肘あての下にあるガード(サイドガード)が、上にあげることができると、車椅子からベッドなどへ移乗するとき、立ち上がりが少なくても無理なく移乗することができます。

他にもいろいろな機能はありますが、使ってみてこれらの機能があると長く使えますし便利です。

まとめ

車椅子の種類は、自走式・介助式・リクライニング式(背もたれを倒せるタイプ)の3種類があります。

今回は、自走式をおススメしましたが、お使いになる方の身体状況も考えながら選んでいきましょう。

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