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膝用サポーターの『つけっぱなし』って大丈夫?

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サポーターを付けていると、膝の痛みが和らいでついつい『つけっぱなし』に。しかし、『つけっぱなし』でいいのかな?と思ったことはありませんか。サポーターを『つけっぱなし』にしていると、筋肉量が減少しを守ることが出来なくなります。

膝用サポーターの『つけっぱなし』はダメ⁉

高齢者に多い変形性膝関節症による膝の痛み。

膝用サポーターをつけると、膝の動きが楽になってついつい『つけっぱなし』になってしまいます。

膝がだんだん楽になってくると、「外したら痛みがあって膝に悪い?」なんて考えてしまうこともありますが、それは大きな勘違いです。

膝用サポーターの『つけっぱなし』は筋力を弱める

高齢者に多い変形性膝関節症は、膝にある軟膏がすり減ることで歩くたびに痛みを感じます。

画像引用元:はざま鍼灸整骨院

膝の曲げ伸ばしには、太ももの前にある筋肉(大腿四頭筋)と太ももの後ろにある筋肉(膝屈曲筋)を伸縮させて膝を動かすのです。

それらの筋肉を使うことで、膝の関節に負担をかけないようにしています。

高齢者の筋力の低下速度は速く、1週間寝たままの状態が続くと筋肉量は約10%~15%も低下すると言われています。

膝用のサポーターで、膝関節を固定していると筋肉の動きが少なく、膝周りの筋肉を減少させてしまいます。

就寝時は膝用サポーターを外す

膝用サポーターは、就寝時には外しましょう

夜間トイレに行くために、膝用サポーターを『つけっぱんっし』ということもありますが、結果的には膝にはよくありません。

トイレに起きるたび、膝用サポーターをつけてトイレに行くのがベストです。

しかし、半分眠い状態では、膝用サポーターをつけるのは、とても面倒です。

膝に痛みがあるときは、簡易トイレを寝室に置いて歩く距離を短くして痛みを軽減しましょう。

日中も、歩くことが少ない時にはできるだけ外した方がいいでしょう。

痛みが少ない時に膝用サポーターを外し、少しずつ筋肉をつけていきます。

膝の痛みの進行

変形性膝関節症の場合は、次のように痛みが進行していきます。

  1. 初期 歩き出そうとすると、少し痛みがある
  2. 中期 痛みが強く、正座ができない・膝に水が溜まる
  3. 後期 安静にしても痛みがあり、普通に歩けない

中期頃になると、痛みが強くなるためサポーターを使い始めますね。

痛みが緩和される膝用サポーターですが、一日中『つけっぱなし』は筋肉量を減らし膝を守ることが出来なくなるのです。

結果的には、膝周りの筋肉が増えず痛みの軽減にはつながりません。

病院の膝用サポーター

膝の痛みは、そのままにしていても改善はしません。

何かしらの手立てが必要になりますが、まずは病院で原因を調べてみましょう。

膝の痛み 病院での治療

膝の痛みが気になり出したら、整形外科に通院してみましょう。

病院で症状が軽いうちは、痛み止めの内服薬や外用薬が処方され、膝関節内にヒアルロン酸の注射をします。

運動器を使ったリハビリテーションを行ったり、膝を温めたりする療法が行われます。

足の底に靴敷のような足底板を作ったり、医療用のサポーターを作ります。

このような治療でも改善しない時は、手術治療を行うことになります。

  • 痛み止めの内服薬 外用薬
  • ヒアルロン酸注射・ステロイド注射
  • 運動器を使ったリハビリテーション
  • 膝を温める温熱療法
  • 足底板膝用サポーター 
  • 手術治療(関節鏡手術・高位脛骨骨切り術・人工膝関節置換術)

病院で作る膝サポーター

病院で膝用サポーターを作ると、自分のサイズにあった用具を使えます。

費用は、概ね20,000円程度で、この他に採寸料と採型料がかかります。

膝用サポーターは、一旦全額を装具店に支払い申請して保険負担の割合で戻ってきます。

装具店が作成した書類を、市役所などに送って2~3ヶ月後に保険割合に応じて7~9割が銀行口座に振り込まれます

採寸料と採型料は、病院の窓口で支払い費用は3割負担の方で、採寸料と採型料を合わせて2,700円程度です。

病院で膝用サポーターを作る場合、初診料やレントゲンなどの費用も必要です。

膝用サポーター使いながら温熱療法

膝用サポーターには、保温性に優れているものもあります。

一般の購入で、支柱付きの膝用サポーターを購入していたら、膝用サポーターを外しているときは、温熱療法もやってみましょう。

自宅で出来る温熱療法

温めることで筋肉の緊張をほぐします。

また、血液の循環が良くなり炎症で出来た痛みの物質を分散し痛みを軽減します。

市販のホットパックもありますが、自宅でも簡単に作れます。

濡れタオルを軽く絞りビニール袋に入れて、約1分程温めると出来上がりです。

膝に5分~10分程度当ててみましょう。

市販のカイロを使って、温熱療法という方法もありますよ。

膝用サポーターを使いながら運動療法

膝用サポーターを外している間、痛みがない程度に運動療法もやってみましょう。

太ももの筋肉を鍛えることで、筋肉量が増え膝の痛みを和らげます。

膝の痛みで、動かすことを敬遠していると、膝が曲がらなくなってしまうこともあります。

そうなると、正座はできなくなりますから、痛みのない程度に毎日運動して膝周りの筋肉を鍛えていきましょう。

膝用サポーターの種類

膝用サポーターは。支柱付きの膝用サポーターと保温用の膝用サポーターがあります。

支柱付きサポーター

膝を固定して支える効果があるのが、支柱付きサポーターです。

 支柱部分は、アクティブ樹脂ステーでしっかりと膝周りを固定して膝のぐらつきを押さえます。

耐久性のあるクロロプレンゴムなどが使われているため、固定力がありますが、その分厚いものが多いです。

保温サポーター(通常サポーター)

寒い時や冷えた時に膝に痛みがあるときは、保温用タイプが適しています。

ハイソックスの膝だけのタイプも多く、履いてすっぽりと膝の上下から保温します。

膝にフィットしたシリコンで出来たサポーターもあります。

さいごに

膝用サポーターの『つけっぱんし』は、膝を守る筋肉量を減少させてしまうので注意しましょう。

夜間のトイレまでの歩行が気になるときは、簡易トイレを使ってみましょう。

病院で膝用サポーターを作るときは、申請すると費用が後で保険の負担割合で戻ってきます

膝用サポーターを使いながら、筋肉をつけて膝の痛みを和らげていきましょう。運動療法温熱療法を試してみましょう。

自分にあったサポーターを選んで、膝の痛みを緩和しますが、『つけっぱなし』は膝を弱めてしまうことを、覚えておいてくださいね。


※お詫び:画像の引用元が不明になっているものがありました。
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