
「サ高住」は「サービス付き高齢者向け住宅」のことで、自立に近い高齢者を対象にしている施設です。実際に働いてみてわかった、介護者側にどのような仕事の内容があるのかをご紹介します。
派遣社員として「サ高住」で2ヶ月働いています。「サ高住」の仕組みというよりは、働く側の視点から「サ高住」って「こんな感じの施設です」と言ったご説明をしたいと思います。
会社のシステムで違いがあると思いますので、一例として読んでいただきたいと思います。
サ高住ってどんなところ
「サ高住」の仕組みはわかりにくい感じがしますね。
簡単に考えると「有料老人ホーム」の自立型という感じです。
入居される方は、「お客様」といった対応を受けています。
「サ高住」の基本的なサービス
「サ高住」では自立している方が、安否確認や生活の相談を受けることが出来ます。
コール対応などで生活の必要な相談を受けるわけですが、どのような相談か例をご紹介します。
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「サービス付き」のサービスとは、このような生活する上でちょっと困った時にお手伝いするというようなサービスです。
高齢で独居の方であれば、体調が悪くなったときにすぐに対応してもらえるところが安心なわけです。
入居者はどんな暮らし方をしているか
フロアに共同の浴室や台所、食堂のようなスペースがあって集団で生活しながらご自分の居室で自由な時間を過ごしています。
全く身体的な介護が必要のない方もいますので、顔を合わせるのが食事の時だけの方もいます。
「サ高住」に併設されている事業所
「サ高住」の多くは、室内の料金で賄うのではなく他の事業所を併設させて収益を得ています。
「デイサービス」「デイケア」や「訪問介護」が併設されています。
朝と夕は「サ高住」で食事を摂り、デイサービスで入浴や余暇を過ごす。
夕方になって「サ高住」に戻り自室で睡眠をとるという感じです。
「訪問介護」の事業所が併設されていれば、デイサービスのない日にお部屋の掃除や洗濯をしてもらう。
その他介護プランに、買い物代行や通院介助が組み込まれていれば、プランに添った介助を受けられます。
また自費契約を行っていれば、プラン以外の介助を受けることもできます。
併設されていない他の事業所を利用することも可能です。
寝泊りは「サ高住」でよいけれど、「部屋の掃除や入浴は自宅で利用していたヘルパーさんに来て欲しい」そんな要望が行えるのが「サ高住」です。
サ高住でどんな人たちが働いているか
では、「どんな人たちが働いているのか」が気になるところです。
「デイサービス」で働く
併設されている「デイサービス」には、年齢的に若い方が多いです。
入浴や余暇時間を過ごす支援をするため、体力を維持でき楽しく過ごせる支援が必要なためだと思います。
「訪問介護」で働く
「訪問介護」の方では、生活の支援がメインになるため年配の方でも働くことが出来ます。
私が働いている訪問事業所の最高年齢者は、なんと74歳の方ですよ。
スゴイですね!
働く形態
正社員、登録社員、パート、派遣社員など様々な形態があります。
正社員の場合は、部署によってデイサービスなのか訪問介護なのかなどで、働き方に違いがあります。
「デイサービス」の場合は夜勤はありませんが、「訪問介護」に配属になると夜勤があります。
登録社員の場合は、「訪問介護」に配属になり決められたルートでケアを行います。
一日3件のこともあれば、5件以上のこともあります。
パートや派遣社員の場合は、時間の制約で動きますから、ケア以外にも相談支援があれば対応するといった働き方です。
サ高住の仕事内容

上記でご説明したように「サ高住」は、「デイサービス」や「訪問介護」の事業所を併設しているため、求人があるなら「サ高住」の求人というよりは併設事業所の求人と思ってよいと思います。
「デイサービス」の仕事内容については、私自身が「デイケア」でのボランティアしか経験がないので、詳しくはご説明できません。
「訪問介護」については、掃除・洗濯・買い物代行・入浴介助・排泄介助などです。
事業所で「サ高住」以外の方のケアを受け入れている場合は、その方のご自宅に訪問しケアを行う事になります。
「サ高住」内であれば、食事は弁当だったり食事を作る事業所が調理しますので配膳や下膳程度ですが、ご自宅に訪問するときは、調理もケアの中に含まれます。
一般の「訪問介護」の仕事と内容は同じになるわけです。
さいごに
派遣社員で2ヶ月働いてわかったことを、お知らせしてみました。
次回は、働いてみた感想などをご紹介出来たらいいなと思っています。
実際に働いてみたら、認知症の方や寝たきりの方もいるので歌い文句と随分違うなぁと思ったこともご説明していきます。