2019/8/15

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認知症の症状

認知症 「訴えてやる!」突然の激怒には目的があった

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認知症の方の介護をするうえで、「突然怒り出す」症状に困ることがあります。話を聞くうち内容がヒートアップすることもある「突然の怒り」には、実はご本人の目的があることを知っておきましょう。介護士にできる対応を探っていきます。

突然の「怒り」

認知症の人が「怒る」とき

認知症は、記憶障害や判断力の低下などを伴う症状です。初期中期であれば「今までと何か違う」と感じながら、なぜ分からないるのか、なぜ出来ないのかを理解できなくなります。

思い通りにいかない状態が高じると、「怒り」という感情が優先してしまいます。では、認知症の人はどんな時に「怒る」のかを、考えてみましょう。

認知症の人はどんな時に「怒る」のか

  • 指示通り行動しないとき
  • 個人を配慮しないとき
  • 個人のルールを侵害したとき
  • 話を信じないとき などがあります。

介護現場をもとに、事例で見ていきましょう。

指示通り行動しないとき

利用者さんが、混乱しはじめると「〇〇しなさい」「遅いじゃない!なにやってんの!」と怒り出す。

個人を配慮しないとき

待ってもらっていると「人のことバカにしてんの!訴えてやる!」と怒り出す。

個人のルールを侵害したとき

入浴介助で脱衣所まで行ったとき、「裸になるなんてできません」と怒り出す。

話を信じないとき

「家に帰ります」「家族が心配していますから」と帰ろうとするので、引き留めるとき怒り出す。

原因を探って解決できるとき

  • 排泄へ行きたいが場所が分からないとき
  • バカにされていると感じるとき
  • なぜここで裸になるか分からないとき
  • 正しいと思いたいことを、否定されたとき

原因を探って対応できることもありますが、タイミングがずれたり適切な対応でないと、利用者さんは納得できずに更に怒り出します。

ヒートアップした状態では対応が難しくなりますが、その「怒り」に目的があることを知ることで、対応につなげることができます。

目的を果たすための「怒る」行為

認知症の人の感情は繊細

初期中期であれば「今までと何か違う」と感じながら、なぜ分からないるのか、なぜ出来ないのかを理解できなくなります。

当事者の方の話では「分からない」「出来ない」そんな時は、頭の中が真っ白になるのだそうです。ゆっくり考えると分かることが、一瞬に分からなくなるということです。

しかし、考える能力はあるのだと言います。何も分からないだろうと、ご本人を目の前にして症状のことを話すから「怒り出す」のだとも、話されていました。

人は言葉によっても「怒り」を覚えますが、感情を抑制することで「怒る」表現を押さえます。

しかし、認知症状があると感情のコントロールがうまく出来なくなり「怒る」表現が多くなるのです。傷つきやすく感情は繊細なのだと思います。

関連記事 (若年性アルツハイマー当事者の方のお話です)

https://ninchisho-mado.com/ninchisho-kankyou/

「怒る」目的は実は4つに分けられる

「怒る」目的については、アドラーの心理学を引用しています。

  1. 支配するため
  2. 優位になるため
  3. 権利を守るため
  4. 正義感のため

「支配するため」とは、「怒る」ことで支配しようとすること。

「優位になるため」とは、「怒る」ことで自分の立場を優位にしようとすること。

「権利を守る」とは、「怒る」ことで自分の権利を主張しようとすること。

「正義感のため」とは、「怒る」ことで自分が思う正義を正そうとすること。

利用者さんが「怒る」とき対応によっては、感情を鎮められることもあるのです。それは、「怒る」目的を達したときだと言えます。

介護士の対応

介護施設だから行える対応がある

  • 管理者の登場
  • 丁寧な対応
  • 主張を聞き入れる
  • 誤りを正さない

認知症の方が「怒った」とき家族介護で難しいのは、気分転換しづらいことです。

介護士たちは、どんな怒りをかおうとも、職場を離れることで気分転換ができるのです。

この大きな違いがあるからこそ、介護士たちは仕事を続けることができます。

介護士を支配しようとする方には、管理者に登場願いましょう。エライ人と対等だと思えると、「怒り」が落ち着くことがあります。

バカにされたと思われる方には、「おもてなし」のような丁寧な対応を心がけます。

入浴や排泄に拒否がある時は、無理強いしないことです。

そして、間違いを責めたり正したりしないことです。利用者さんは間違っていること、分からないことは理解しています。ただ、なぜそうなるかが分からないのです。

まとめ

同じ条件でも、利用者さんの感情が「怒り」に変わるか否かは、対応にポイントがあります。

対応に困ったときは、「その場を離れる」という対応がありますが、利用者さんに考える時間を持ってもらうということです。

一人になって一いっそう不安になり、介護士を呼んだときは寄り添いましょう。

利用者の方々は、頭の中でいろんなことを考えているのです。そして、怒りを覚えたとき感情を抑えることが出来ず「突然に怒り出す」と周囲には見えるのです。

利用者さんの「怒り」の目的を達成するために、介護士が対応できる可能性があるということだと思います。

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