2019/8/15

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認知症の症状

認知症 おばさん聞いて「わたしは18歳」

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わたしは18歳

認知症の人が昔に帰るときは、いったいその年齢はどこまで戻っているのでしょうか。介護士に「おばさん」と問いかけた、認知症状のある彼女に年齢を聞くと「18歳だったかなぁ」と答えます。

記憶がさかのぼるとき

「私は18歳」

グループホームに入居して7年目の彼女は、アルツハイマー型認知症です。彼女は大正生まれの90歳代。ベテラン介護士に向かって「おばさん」と言うとき、彼女は東京中野区に住んでいることになっています。

現在、その地区には彼女の自宅はなく、親兄弟も他界されています。

彼女が「おばさん」とベテラン介護士に呼びかけるので、「失礼ですが、おいくつですか?」と年齢を聞いてみました。すると彼女は「18歳だったかなぁ」と答えるのです。

「おばさん」と言うとき

「おばさん」このフレーズが彼女の口から出るときは、黄色信号です。『これから不穏状態になります』の合図なのです。

ここで対応を間違えると「うちの太郎(兄)をご存じない?」というフレーズの出現となり、赤信号へと進んでしまいます。『これから暴言を吐きますよ』の合図となるのです。

訴えの内容は排泄が多い

介護士たちは彼女に振り回されていました。症状が現れるときは、何かを訴えたい時なのですが、体調が悪いときや空腹時だったり、寒かったりするのです。

どんな訴えなのかをズバリ正解すると、暴言はありませんが、見当はずれなことを聞くと、爆発して暴言の嵐となります。

こんな彼女の訴えは年々限定されて、今ではほとんどが排泄のときだけとなりました。

安心したあの時代に帰る

滑らかな言葉なのに、つじつまが合わない

彼女は流暢に言葉を話します。ただ、会話としてはかみ合わず、他の利用者さんとのコミュニケーションが難しいときが多いのです。なので、彼女が他の利用者さんと会話をしているときは、注意が欠かせません。

突然「あれよ!あれ!あの赤いのがダメなのよ」と彼女が怒鳴るので、彼女が指さす方向をみると、それは消防の表示灯なのです。何がダメなのか?なんて聞いた日には、くすぶった炎に油を注ぐようなのもです。

訴えたいことをうまく伝えられない

介護士が対応に困っていると、「何をやってるの!早く太郎を呼んできなさいよ!」と怒鳴りまくります。突然、赤信号状態になることもあるのです。

切迫していればいるほど、すぐにトイレに行きたい合図です。ベテランの介護士はすぐに見分けられますが、新人や派遣の介護士だと、気付かないこともあります。

彼女の場合は、兄である太郎さんの名前がよく登場します。彼女は末っ子だということなので、何かあるときは太郎さんが何とかしてくれる人物だったのでしょう。

なぜ、最近を思い出せないのか

認知症というのは、やはり不思議な病気です。18歳のときの駅から自宅までの道のりは説明できるのに、ここがどこなのか思い出せないのです。

最近のことを『思い出せない』のではなく、『覚えられない』といった方がいいでしょう。

色の白い彼女は、若いころはきれいだったのだろうと思いながら、介護をしています。

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