2019/8/15

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認知症の症状

常同行動? 認知症で同じ言葉を繰り返す「いいね!」の数

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いいね!の数

同じ行動や言葉を繰り返して止めない症状がありますが、この症状のことを常同行動・常同言語といいます。認知症の症状のある方で、この様な症状が続くと、介護者にはかなりの負担となります。しかし、この症状が「いいね!」という肯定的な言葉ですと、負担がかなり軽減される実例をご紹介します。

常同行動?認知症で同じ言葉を繰り返す「いいね!」の数

朝、Aさんにあいさつをすると「いいね!」と返事が返ってきます。「おぉ~今日も元気だなぁ」と一日がはじまります。

認知症と診断を受け、80歳台の女性Aさんがグループホームに入居されました。小柄で色白のAさんは、右膝に力が入らず車椅子を利用しています。

お茶をだすと「いいね!」食事をだすと「いいね!」といった具合で、「いいね!」の連発です。Aさんの反復言葉は、時に変化して「あなたかわいいね!」だったり、「そんなのもいいね!」となります。

何度連発されても「いいね!」という言葉の響きは心地よく聞こえます。

嫌なことに「いいね!」はない

Aさんは「いいね!」しか話さないわけではありません。同意を得ないままお茶のコップをさげようとすると、ぎっちりとコップをつかみ「これは私のだものね!」と言ってコップを放してくれません。握力はかなりのもので、無理に預かることはできないのです。

こんな時には「握手してください」と手を差し伸べます。すると握手に気が向かい、コップのことは忘れてしまうようで、ぎゅ~っと握った力が弱くなります。そこで、そ~っとコップを預かります。握手する間、またAさんは「いいね!」を連発するのです。

体調を知る「いいね!」

ある日のこと、Aさんから「いいね!」の声が聞こえないことがありました。あいさつをしても返答がありません。顔に少し赤みがありました。異変に気付いた職員が検温すると、37.6度の微熱があります。食欲もないようで水分摂取量も1000mlに達しません。居室で休んでいただくことになりました。

翌日の午前中も熱は37度台で経過し、居室での静養と様子観察の指示がでます。オムツのパッド交換も嫌がり「そんなこと嫌だもんね!」とパジャマをぎっちりと握って放してくれません。

こんな時は、Aさんのご家族のはなしをします。高齢のAさんにはお子さんもお孫さんもいらっしゃいますが、一番効果的なのは、両親や兄姉のはなしです。「お母さんはやさしい人ですか?」と尋ねると、「お母さんはね、やさしい人なんだよ!」と返事が返ってきます。

会話が続くうちAさんの警戒心は薄れて、パッドの交換がスムーズにできるようになります、

午後になり熱は36度台に戻りました。今年の夏は全国的な猛暑となり、熱中症で倒れる方が多かったので、熱が体にこもってしまう『うつ熱』だったのかもしれないと職員の間で話していました。

厚着をしていたわけでもなく、ホームの中は適温で設定されていますので、はっきりした原因はわからず終いでした。

回復を知る「いいね!」

回復をしたAさんはまた「いいね!」を連発しています。回復後はすこぶる調子がいいのか、職員と目が合っただけでも「いいね!」と言います。

あまり連発するので、「何回言うのか数えてみようかなぁ」と他の職員につぶやくと、「YouTubeのいいねだな」と言っていました。

高評価ボタンがたくさん押されると、Aさんの調子のいいのがわかります。明日も「いいね!」がたくさんつきますように!

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