2019/8/15

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看取り介護 グループホームで介護士はこんな介護をしている

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看取り介護

余命が残り少なくなった方に対する支援を、『看取り介護』と言います。終末期介護のことですが、医療行為は行えない介護士たちはどのような介護を行うのでしょうか。グループホームで行われている『看取り介護』について見ていきましょう。

看取りの場所を決めておく

看取りを行わないグループホーム

高齢となりグループホームに入居された場合、いつか最後のときを迎えます。その時を迎えた場合でも、グループホームで看取りを行っていなければ、退居などを考えなければなりません。

しかし、この状態での退居は難しいものです。ご自宅での介護が難しいためグループホームでの入居を考えたはずでも、最後のときを迎える段階でご自宅へ戻られるのは、困難な状態だといえます。

すべてのグループホームで看取りを行ってはいないので、入居を考える段階でそのグループホームで、看取りを行っているかを確認するのが良いと思います。

「今は考えられない」と、お考えでも高齢であれば「いつかその時を迎える」ということを念頭に置いておきましょう。

医療行為を受けるため退居する方

医療的な処置が必要になっても、グループホームでは医療行為は行えません。痰が詰まって苦しそうにしていても、吸引は行えませんから背中を叩いてタッピングをしたり、スポンジブラシで口腔内の痰を除去する程度です。

このような場合、介護士による巡視もこまめに行われますが、医療計器は一切ありませんから、目視による介護士の判断で報告が行われます。

夜中の急変があり主治医に連絡しても、往診に来てくださるのは明け方になることはよくあり、急な最期を迎えられることさえあります。

この段階で入院を希望されるご家族もいます。受け入れ先がありご家族にご希望があるなら、良い選択になります。

グループホームの介護士が行う看取り介護

水分・排泄・清潔の支援

この時期になると、食欲がなくなります。食事をすすめても顔を背けてしまう場合は、食べたいものを食べられる状態にして、食べられる分で提供します。

アイスクリームやプリン・ヨーグルトなどが多いものです。食べる分量もスプーンで数口がほとんどですが、それも嫌がられるときは、口腔ケアを中心に行います。

食べていない状態でも、口腔内には雑菌が溜まりやすいのでスポンジブラシなどで、清潔を保ちます。唇や口の中は乾燥していますから、こまめに行います。

痰が溜まりやすい状態では、スポンジブラシで痰の除去を行います。

食事摂取が少なくなると、尿量や排便量が減少します。徐々に尿量もなくなりますから、排泄表で排尿の有無を確認していきます。

入浴が難しくなり、シャワー浴での対応をします。その支援も体力的に難しくなると、清拭へ移行していきます。手や足を湯につけたり、ドライシャンプーなども行います。

排尿がなくなると、尿路感染を起こしやすくなるため、陰部の清潔は重要となります。

苦痛の緩和と環境を整える

寝たきりの状態となりますので、床ずれ(褥瘡)防止のために体の向きを定期的に変えていきます。

手を握ることや体をさすることなどのスキンシップで、寄り添いながら声をかけていきます。

「最後のときまで聞こえている」と言いますから、落ち着けるような話題で話しかけていきます。

個室での対応は孤独になるため、共有スペースで過ごせるところがあればそちらで過ごして頂きます。

グループホームでの様々な最期

ご家族が入院を希望される場合

医療的行為は行えませんが、定期的に主治医や訪問看護師の手当てをうけることは出来ます。吸引や点滴などがそうです。

グループホームで看取りを迎えられた80歳代の女性の場合です。

この状態になると、「入院したとしても病院での対応は同じです」と、医師はご家族に説明されていました。しかし、グループホームでは医療計器はありませんので、急変を見逃してしまうこともあります。

医療関係者による医療処置を行っていても病院ではありませんから、夜間の場合は急変時の確認は介護士の目視や家庭用の血圧計による測定での判断となります。

介護士たちがどれだけきめ細やかな介護を行っていても、最後のときをご家族と共に迎えたいと思われたなら、病院で迎えられたほうが良いと言えます。

この利用者さんは、グループホームをすぐに退居され病院に行かれました。そして、1ヶ月が経過し病院でご家族に見守られながら最期を迎えられました。

グループホームでの最後

グループホームに入居して10年を過ごされた、80歳代の女性の場合です。

ご家族は看取り状態になった説明を医師から受け、グループホームでの最後を希望されました。

看取りに関する介護計画が作成されます。定期的な体位交換や口腔ケア・バイタル測定が行われます。利用者さんは孤独感がないように、フロアの一角に移動されました。

フロアには様々な音や声が行きかいます。食器を洗う音・テレビの音・人の会話など・・・これが、うるさく感じるのか否かは、ご本人以外知ることはできません。

呼吸が浅く不規則になり、口呼吸をはじめます。血圧計で測定エラーが表示されると、医師への報告やご家族への連絡がなされます。

この利用者さんの場合は、ご家族が付き添った中で最期を迎えられました。

ご家族が間に合わないこともある

最後のときが近づいて、ご本人が「トイレに行きたい」と望まれる場合もあります。介護士が2人介助で排泄のお手伝いをしている中、介護士の手の中で最期を迎えられる方もいます。

夜間に痰が詰まり、スポンジブラシで除去しても取り切れず、医師の到着前に亡くなられる方もいらっしゃいます。

介護士の思い

看取りを行っているグループホームの介護士たちは、最後のときを迎える心構えをもって介護にあたります。

しかし、医療的な技術はなく行えることは応急処置のみです。それでも、最後のときを穏やかに送っていただくため、バイタル測定や巡視を頻回に行うのです。

夜間は職員が一人になりますから、責任は重大だとみな感じています。

ご家族と同じ思いで介護を行っていますから、最後のときをご家族と共に介護士も迎えることが出来たなら、最高の介護が出来たと思えるものです。

まとめ

最後のときを迎える場所をどこにするのか。ご本人のご希望を確認できていれば良いのですが、ご家族であってもそういった話はしづらく、最終的にはご家族が判断することになるでしょう。

施設やグループホームを決める際には、最後のときも考え決定されるのが良いと思います。

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