
介護が必要になって、介護ベッドを考え始めたときに気になるのが料金。介護ベッドをレンタルできれば、安価で利用できメンテナンスも行ってもらえます。介護ベッドを利用するときの、レンタル料金から利用までの方法をお知らせします。
介護ベッドは介護保険でレンタルできるの?
介護ベッドの導入を検討するとき、レンタル料はどれくらい?と考えます。
自費でのレンタルは、全額が自費負担になりますから支払額は高額。
料金をおさえるためにも、 介護保険が使えるのか気になるところです。
介護保険を利用して介護ベッドをレンタルするときには、条件付きになりますので、その内容を確認していきましょう。
介護保険で介護ベッドはレンタルできる
介護保険を使って、介護ベッドをレンタルすることができます。
レンタルするときは、1ヶ月のレンタル料金を支払うことで介護ベッドが使えます。
この際、購入してしまおうかと考える方もいると思いますが、介護保険を使っての購入は行えません。
介護ベッドは福祉用具ですが、介護保険を使う時にはレンタルはできても、購入は出来ない福祉用具なのです。
介護ベッドをレンタルできる対象者
介護保険を使ってレンタルできる介護ベッドですが、対象者が決まっています。
介護保険を利用するわけですから、介護認定を受けている必要があります。
対象となるのは、要介護度2~5までの方です。
要支援1・2、要介護1の方は対象外です。
しかし、介護ベッドを必要としている状態なら、例外給付申請を行い認められた場合は、レンタルが可能になります。
要支援1・2,要介護1の方で、介護ベッドを必要としている状態としては、次のような状態の方が該当します。
- 末期がん
- 重度のぜんそく発作
- 関節リュウマチ
- パーキンソン病
- 逆流性食道炎
- 急な体調の悪化が見込まれる場合など
いずれも、医師が介護ベッドの必要性を判断した場合に、利用が可能になります。
申請手続きが必要になりますので、主治医やケアマネージャーに相談してみましょう。
ケアマネージャーに相談する
介護保険を利用して介護ベッドをレンタルするときは、必ずケアプランにその必要性などを組み込まなければなりません。
そのため、対象者であっても必要性のない方は、レンタルが行えません。
介護ベッドの検討するときは、まずはじめにケアマネジャーに相談して、レンタルができるのかを相談してみましょう。
介護ベッドのレンタル料金の違い
介護ベッドのレンタル料金は、次の内容で金額が違います。
- 介護保険の自己負担割合
- 介護ベッドの機能やメーカー
- 付属品であるマットレスの利用
自己負担割合でレンタル料が違う
介護保険が適用されているかたは、所得に応じて自己負担額が1割~3割になっています。
介護ベッドの平均的な相場は、1割負担の方で月々600円~1,200円程度です。
2割負担の方でしたら月々1,200円~2,400円程度であると考えておきましょう。
機能によっても料金に違いがでますが、負担割合で金額に差がでますので、しっかり確認しておきましょう。
介護ベッドの機能の違いでレンタル料も違う
介護ベッドは、多様な機能なデザインなども用意されています。
スイッチを押すだけで、ベッドの高さを上げ下げできるものや、背上げ足上げを行えるものもあります。
ベッドの高さが、床下から20cm程度の超低床機能のものなど機能は多彩です。
また、高級感のあるデザインのベッドも多く見かけるようになりました。
機能やデザインなども考えあわせながら、料金を見比べてみましょう。
全国平均のレンタル料を説明してもらえる
はじめて介護ベッドを検討するとき、判断の基準が今一つ分からないものです。
同じ介護ベッドでも、レンタルする事業所によって料金も違います。
メンテナンスなどのサービスも含まれますから料金に違いがあり、その料金は事業所が自由に設定できることになってます。
しかし、相場の料金を知らなければ、高額請求をされても判断ができません。
そのために、レンタルを行う事業所は、全国平均のレンタル価格や複数の製品の提示をすることが、義務付けられるようになりました。
介護保険を使わないレンタル方法
お住いの市町村や社会福祉協議会で、レンタルを行っているところもあります。
介護ベッドの機能やデザインなどは、選べないかもしれませんが、無料や低料金での利用が可能になりますから、確認してみるとよいと思います。
自費負担でもレンタルしたい場合は、直接レンタル事業所に問い合わせてみましょう。
高額となりますが、自由に選ぶことができます。
レンタルするときのメリット・デメリット
介護ベッドをレンタルするときのメリットとデメリットには、どのようなことがあるでしょう。
介護ベッドをレンタルするメリット
- 介護費用をおさえられる
- 状態の変化があるときに、違う製品に変えられる
- 使用しなくなったら返却できる
- メンテナンスを受けられる
介護ベッドをレンタルするデメリット
- 自分の所有物として使えない
- 傷つけないように扱う必要がある
- 利用規約を守らなければならない
介護ベッドをレンタルするまでの流れ
介護ベッドをレンタルするまでの、流れについて見ていきましょう。
- ケアマネジャーに介護ベッドについて相談
- 介護保険でベッドがレンタルできると、レンタル事業所から相談員が訪問
- 介護ベッドの選定をして申し込み
- 契約と重要事項の説明を受ける
- 介護ベッドが納品されたら使用方法の説明を受ける
- 当月分のレンタル料金の支払い
- 契約の完了
介護ベッドについて、「お試しは可能?」「納品には何日かかるの?」「介護ベッドがきたら、家具は移動してもらえるの?」「入院したらレンタル料金はどうなるの?」など、分からないことや知っておきたいことがあると思います。
分からないことがあったら、レンタル業者に契約する前に、相談して説明を受けましょう。
実際に介護ベッドを見てみる
契約をする前に、自分の目で介護ベッドを見てみることも良い方法です。
介護ベッドは一般のベッドより多き目に出来ています。
部屋が狭いと圧迫感もあるので、一度実際に見てみるとボリュームがわかります。
フランスベッドやパラマウントベッドなどでは、ショールームがあるので足を運んでみましょう。
他の福祉用具も陳列されていますので、参考になります。
介護ベッドに関する相談
介護ベッドを使う状態になると、車椅子やポータブルトイレなどの福祉用具の必要も出てきます。
心配なことがあれば、担当のケアマネージャーに相談するのがよいでしょう。
また、病院のソーシャルワーカー、市町村の福祉課、地域包括支援センターなども、相談に応じてくれます。
さいごに
介護ベッドを利用するためには、はじめにレンタルすることをおススメします。
使ってみて利用する方にサイズが合っているか、機能やデザインも気になるところです。
導入にあたっては、ケアマネージャーに相談すると、よいアドバイスももらえます。
介護ベッドを、上手に使っていきましょう。

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