
高齢者がいるご家庭で、そろそろ介護ベッドがあると動作が楽にできそうだなと思ったとき、まずはレンタルを考えてみましょう。要介護1以下の方のレンタルは利用が難しくなりますが、中古ベッドという方法もあるので検討してみましょう。介護ベッドを選ぶなら病院や介護施設でも多く使われるパラマウントベッドがおすすめです。
介護ベッドはレンタルできる
介護保険 購入は出来ないがレンタルは出来る
介護ベッドは介護保険を利用しての購入は行えません。
介護保険を適用しての購入は行えませんが、要介護2以上の方であれば介護保険を利用しレンタルすることができます。
ケアマネージャーさんに相談しプランの作成ができればレンタルできます。
要介護1以下の方の場合、医師の診断書などがあればレンタルもできる場合があるので相談してみましょう。
自費の購入とレンタルはどっちがお得?
介護保険の適用で1割から3割負担の方がいますが、介護ベッドのレンタル料は自己負担分が1割りの方で1,000円前後です。
介護ベッドを購入した場合、機能によって価格は大きく変動し8万円~30万円と幅があります。
毎月の支払いが1割負担の方で1,000円だとして、5年で6万円になるのでレンタルできるのであればレンタルの方がお得です。
5年が経過する頃には、更に高度な機能が必要になるかもしれませんから必要に応じて交換してもらえるか交渉してみましょう。
介護ベッドのパラマウントベッド
介護ベッドのシェアNO.1はパラマウントベッド
病院や介護施設で使われている介護ベッドのメーカーが、パラマウントベッドです。
機能性に優れ、利用する方がより快適に使えるよう改良を重ねています。
病院や介護施設で使われている介護ベッドは、ひと昔前のものが多いのですが現在使用しても十分に利用でき安全性も良いです。
足元にあるボード(フッドボード)がない物や、フッドボードを付け替えて手すりとして利用する部品もあります。
その他の介護ベッドを販売するメーカーには、 プラッツ、シーホネンス、フランスベッド などがありそれぞれJIS規格の認証を取得しています。
安全なベッドでも使い方で危険になる
介護ベッドは、介護を受ける方や介護をする方に配慮されて作られています。
介護ベッドを専門に作るパラマウントベッドでも、そのベッドの使い方で事故が起きてしまいます。
介護ベッドによる事故は、サイドレール(ベッドの手すり)に首や腕を挟み込んでしまうような事故が多く、死亡事故にもなっています。
他にもベッドを高くしたままサイドレールを外していると転落する可能性がありますし、足が床に届かない高さのベッドでは立ち上がるときに転倒の危険があります。
福祉用具は安全性を重視しているものの、使い方を間違うと危険になる用具であることを念頭において使いましょう。
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介護ベッドのおすすめ
以前のベッドは、床下の高さが30cmから40cmのものが多く、小柄な女性では足が床につきにくいものもありました。
現在は、床下15cmや20cmのものがあり、多様に選ぶことができます。
介護ベッドを使うなら覚えておきたいモーター機能
介護ベッドのモーターには次のような機能があります。
背上げ | 背もたれの部分を上げる機能 およそ0度~80度 |
足上げ | 膝を上げるようにする機能 およそ0度~30度 |
ベッドの 昇降 | ベッド全体を上げる機能 およそ30cm~60cm |
モーターの動く部分の種類で次のように分けられます。
1モーター | 背上げのみ行う ベッドの昇降のみ行う(どちらか1つの機能) |
2モーター | 背上げと同時に足上げを行う ベッドの昇降を行う(2種類の動作が行える) |
3モーター | 背上げを行う 足上げを行う ベッドの昇降を行う(3種類の動作が行える) |
1+1モーター | 背上げを行う 足上げを行う(2種類の動作が行える、昇降はできない) |
介護施設で実際に使ってみると、背上げ・足上げ・ベッドの昇降が別々に行える3モーターがおススメです。
クッションを使って工夫すると足上げも行えますが、足にむくみがあるようなときに足上げの機能があると簡単に足を高くできます。
介護者の腰の負担を軽減するためには、ベッドの昇降はとても必要です。
介護ベッドで中古もおすすめ
先日グループホームに、入居する利用者さんが使う介護ベッドが搬入されたので見てみました。
パラマウントベッドの製品で、中古品ということでしたがまるで新品の様にきれいでした。
2モーターでしたが床下20cmほどまで低くなっていて、小さい利用者さんの足がしっかり床についていました。
もちろん中古なので新品ではありませんが、きれいなので気持ちよく使えそうでした。
価格も安くパラマウントベッドなら、安全性も大丈夫です。
さいごに
主にベッドの紹介をしましたが、忘れてはならないのがマットレスとベッドの手すりです。
マットレスは布団をひいて使っている方もいますから、必ず必要なものではありませんが、体圧分散するもの撥水加工や防カビ加工されているものもあるので、確認してみてください。
ベッドの手すり(サイドレール)は、シンプルな真っすぐの手すりと動作を補助しやすくするように外側に折れ曲がるタイプなどがあります。
ベッドの手すりは、 必ず使うことになりますから ベッドの購入と同時に検討した方がいいです。
マットレスやサイドレールは、別売りになっていることもあるので購入の際には注意してください。