
介護未経験者の就職活動で重視されるのが「面接」です。面接でどんな質問されるのか事前に知っておくと心構えができます。面接を受けるときの心得や質問されたときの印象の良い答え方など、未経験で介護の面接を受けるときの効果的な方法を知っておきましょう。
介護未経験で面接を受けるときの心得
面接を受けるときの服装
面接するときに、間違いないのがスーツです。
スーツであれば、どんな状況の面接でも問題ありません。
スーツを着た面接官が一人でも三人でも憶することはありません。
小規模の事業所の面接を受ける場合で、堅苦しい感じがするときは、ジャケットにスラックスやスカートを組み合わせる方法もあります。
襟付きが正装なので、シャツを着用して面接を受けましょう。
清潔感のある服装で、第一印象に好感度が上がります。
たとえ高価なものでも、カジュアル過ぎる服装やジーンズは好まれません。
心得ておくこと
第一印象をさらにアップさせるためには、挨拶や話し方で効果を上げることができます。
ハッキリと元気のよい挨拶は、だれにでもよいイメージを与えます。
また、高齢者介護では、ゆっくりと落ち着いて話すことが必要になりますから、慌てずゆっくり話すことを心がけましょう。
面接官が知りたいこと
経験や資格はないし、前職の仕事は福祉関係でもない。
そんな方が自己紹介をするときに、面接官が注目している内容は次のようなことです。
なぜ介護の仕事をはじめようと思ったか
世間一般にも知られるように、介護の仕事は楽な仕事ではありません。
では、「なぜ介護の仕事を選んだのか」面接官が一番知りたいポイントです。
とりあえず選んだのか、なにかきっかけがあって選んだのか、介護に対する関心があるのか、ないのか、を知りたいのです。
「他に仕事がないから選んだ」というのと「家族が介護を受けるようになったのがきっかけ」というのでは、印象がまったく違います。
体力や意欲はあるか
介護の仕事は、夜勤や入浴介助といった身体的な負担を伴う仕事でもあります。
体力的に継続していけるのか、夜勤ができるのかというところも注目しています。
例えば夜勤の勤務が時間的に難しい場合でも、意欲があるようなら日勤の仕事に専念してもらうことも考えます。
コミュニケーション能力はあるのか
面接官が知りたい内容には、コミュニケーション能力があるのかも知りたいところです。
今まで高齢者の方と接する機会があったのか、また高齢の方と接する機会がなかった場合でも、スタッフ間でコミュニケーションをとって円滑に仕事ができるのか、というところも知りたいポイントです。
介護の面接でよくある質問内容
前職の退職理由
面接官が退職の理由を質問するときに知りたいことは、特別な事情であったのか、それとも不満を抱えて辞めたのかということです。
地元に戻ることを決めたので退職した・家族の介護が必要になったから退職したといった特別な事情もあるでしょう。
退職の理由が、人間関係や上司への不満、会社の待遇だとした場合、事実をそのまま伝えてしまうと、よい印象を与えません。不満をストレートに伝えると、「同じように不満を抱えて、すぐに辞めてしまうかもしれない」と思わせてしまいます。
それよりも、「技術を身につけたいと思ったから」「長く続けられる仕事だと思ったから」など、これから先を考えて転職を考えたというような、前向きな考え方を伝えていきましょう。
志望動機を効果的に伝える
面接官は介護に興味があるのかを確かめた後に、「なぜ、この事業所で働きたいのか」という質問をするかもしれません。
「介護の仕事ならどこでもよかった」という返答では、印象が良くなりません。
応募先の特徴などに目を通して、どのようなところが魅力的に思えたかを答えていきましょう。
面接する事業所にサイトがある場合は、そちらを調べてみると、適切な表現が見つかるかもしれません。
高齢者とのかかわりに関する質問
未経験で介護の仕事をはじめようとするわけですから、介護についてのイメージを聞かれることもあります。
「支援が必要な方のサポートをする仕事」
「高齢の方に敬意をもって支援する仕事」など好意的なイメージで答えましょう。
長所・短所
面接では「あなたの長所と短所はなんですか」と聞かれます。
介護の仕事は感情を扱う仕事でもある、と言われています。
感情をコントロールするためには、自分自身のことを知っている必要があり、自分のことを理解できているかを、面接官は知りたいと思っています。
誰にでも長所と短所はあるわけですから、自分自身の長所と短所を知ったうえで面接のときには、「長所を伸ばし短所を補っていきたい」と答えると好感がもてます。
趣味・ストレス解消
質問の中には、趣味やストレス解消方法を聞くこともあります。
趣味などの内容を知りたいのではなく、ストレスがある時にうまく発散できているのかを、知りたい質問です。
楽しいと思えることが多ければ、ストレスを発散しやすくなります。
自分の好きなことをたくさん用意しておきましょう。
その他の質問
その他には次のような質問もあります。
- 現在、腰痛や体調の不良はないか
- 夜勤で働くことができるか
- 通勤時間や通勤方法
- 最近の介護に関するニュースで気になったこと
そして最後に聞かれる質問は「なにか気になることはありますか」という内容です。
なにか一つは考えておきましょう。
給与面や待遇について質問するよりも、「夜勤ははじめてですが、注意することはありますか」など、仕事の内容に関する質問は、意欲を感じさせる質問になります。
未経験で面接を受けるときのポイント
未経験者を受け入れるときに、面接官が重視するのは人柄です。
考え方が前向きであるか、意欲があるか、協調性はあるかなどの人柄を見ます。
質問されている内容に適切に答えられないときは、緊張していることなどを素直に正直に伝えましょう。
ゆっくり・はっきりと答えること。
そして、大切なのが笑顔でいることです。
暗い表情をしている未経験者を採用する事業所はない、というぐらいの気持ちで面接を受けましょう。

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