2019/8/15

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高齢者の特徴

肺炎で食事をとる!自宅療養のときの食事方法

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厚生労働省の2016年の 肺炎患者の年齢構成の調査では、75歳以上の高齢者が肺炎の69%を占めています。 また、高齢者の肺炎のうち7割以上が誤嚥性肺炎によるもの。高齢者が肺炎で入院し、退院をむかえてご自宅に戻ったときに、どのような食事を提供したらよいのでしょう。 肺炎で退院してきたときのご自宅での過ごし方や、食事について紹介します。

肺炎の治療

誤嚥性肺炎は気づきにくい

何かの原因で食べたものが、誤って肺に入り炎症を起こすと誤嚥性肺炎になります。

肺炎は一般的に、咳や痰、発熱の症状として現れますが、高齢者の場合は高熱になったりすることもなく肺炎になることもあります。

ご自分では症状に気付かず、「ボーっとしている」「食事に時間がかかる」などのいつもと違う様子でご家族や周囲の人が気が付くこともある病気です。

「いつもと様子が変!」と思ったら受診してみましょう。

画像引用元:selfdoctor.net

肺炎で入院 

高齢者の方で肺炎になった場合、全身の状態が思わしくないときや、脱水の症状があると点滴が必要となり入院します。

肺炎の治療は抗生物質による治療で、安静と水分補給のための点滴が行われます。

通常で1~2週間ほどで退院することになりますが、高齢者の方はそれ以上の長期となることもあります。

体調が安定すると退院となりますが、ご自宅に戻ってからどのように過ごしたらよいのでしょうか。

肺炎で退院した後の生活

肺炎になると、咳や高熱などの症状で体力を消耗します。

肺炎後の生活に必要なのが安静と休養。

そして水分補給と消化のよい食事を摂ることです。

安静と休養の過ごし方

安静にして過ごす

退院するときは、「安静にして過ごす」ことを指導されます。

ベッドや布団で横になって過ごすことで、血流が重力に逆らわないようにし、体の負担を少なくします。

しかし、1週間近く病院で寝た状態が続くと、筋力はすでに10~20%程度も低下した状態になります。

状態が安定しているため退院となっているので、自宅に戻ったら排泄や食事の時間だけは、離床するようにしましょう。

退院初日と2日目は、ベッド上で食事などを提供し動作を少なめにします。

3日目からは、食事の30分程度の時間は、離床して頂きましょう。

食事の前にはトイレで排泄すると、食事もおいしくいただくことができます。

ご本人の体調にもよりますが、退院して1週間くらいからは、座って生活する時間を多くします。

休養する

高齢者の方で、外出する機会があるときや、運動などの体力を使うようなことは、しばらく控えましょう。

1日の風邪を回復させるためには、3日かかると言われています。

1週間入院した場合なら、3週間程度は外出を控えましょう。

軽度の体操なら、1週間くらいから始めてもよいですが、体操後には休むようにします。

食事と水分補給

体力をつけ免疫力を改善するために、食事の摂取が必要になります。

また、発熱に伴い脱水の症状が出やすくなっていますから、食事が難しいときでも、水分は工夫して飲んでいただきましょう。

食事をするときの注意点

肺炎を起こすと、口の中も乾きやすくなり、食べたものを喉の奥に送り込むのが大変になります。

食事は、あんかけの状態にすると喉越しがよく、食べやすくなります。

【介護の食事】介助の注意点とポイントを紹介

食事が終わったら、口腔ケアを行いましょう。

義歯の方は、入れ歯を外して清潔にすることで、口腔内の菌を減らすことができます。

【口腔ケア】利用者さんのお口が臭い!口臭対策は肺炎予防にもなる

水分補給

栄養素の摂取基準はありますが、水分の基準値の設定はありません。

しかし、不足すると脱水症状を引き起こし重篤となる場合もあるため、概ねの目安を知っておきましょう。

排出される水分の量 一日 2,400ml

  1. 尿   1,500ml
  2. 便    100ml
  3. 呼吸   300ml
  4. 汗    500ml

必要な水分の量 一日 2,400ml

  1. 飲料水 1,000ml
  2. 食事  1,100ml
  3. 代謝水  300ml (体内で生成される)

喉の渇きを感じることが多くなると、すでに脱水症状になっていますので注意が必要です。

肺炎 食事のポイント

肺炎で食事が摂れなくなった状態から、退院するまでにソフト食程度までには回復していることが多いです。

場合によっては、常食の状態で退院される方もいます。

食事は、「流動食」「ソフト食」「刻み食」「常食」と変えて通常の状態に戻していきます。

入院されずご自宅や施設で治療を受けられている方の場合は、水分の摂取をメインに始めます。

絶食から始める時

はじめは、吐き気などがある場合もありますから、水分の摂取をメインにはじめます。

ムセなどなく飲めているようなら、液体状のものを提供しましょう。

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チューブタイプのドリンク剤も、少しずつ提供してみましょう。

  流動食

主食は重湯から始めますが、ご本人の食べられる状態に合わせてはじめましょう。

お粥は、重湯3分粥5分粥7分粥全粥の順に形状を残していきます。

お粥の米と水の分量(2食分)

  • 重湯  米 約10g  水 1/2~1 カップ
  • 3分粥 米 約20g  水 2 カップ
  • 5分粥 米 約50g  水 2 + 1/2 カップ
  • 7分粥 米 約80g  水 2 + 3/4 カップ
  • 全粥  米 約100g   水 2 + 1/2 カップ

梅干しを練り状にしてのせたり、少し塩を加えて炊くと食べやすくなります。

副食は、ミキサーにかけます。

食品だけですと、パサパサしますから水分を加えてトロミをつけます。

トロミ剤を使ってミキサーにかけると、まとまりやすく食べやすくなります。

ソフト食

食品を蒸したり煮たりして、歯茎で食べられるほど柔らかくします。

ミキサーにかけたものをゼリー状にする方法もあります。

食品をゼリー状にするために、ゼラチンや寒天を使いますが、ゼラチンは熱に弱く寒天は食感が固くなります。

アガーは、ゼラチンより熱に強く寒天より食感が柔らかくできます。

刻み食

食品を食べやすい大きさに切る刻み食は、みじん切り・粗きざみ・一口大と大きさを変えていきます。

みじん切りにする場合、小さくて食べやすいように見えますが、口の中でばらけてしまい、まとまりにくく食べにくくなります。

また、細かくなった食品が気管に入りやすくなることも考えましょう。

食事中のポイント

食事は、その方の状態に合わせて提供していきます。

食事中に注意することは、次のようなことです。

  1. 食事中にムセていないか
  2. 声がかすれていないか
  3. 痰がからんでいないか
  4. 食事に時間がかかっていないか
  5. 飲み込みづらい様子はないか など

このようなことに注意しながら、食事をしている時の様子を観察しましょう。

肺炎の食事 消化の良いもの

主食はエネルギー源になる食品です。

副食の主菜である、魚や肉、豆腐や乳製品は体をつくるタンパク質となります。

副食の副菜である、野菜や果物、海藻類は体のリズムを整えるビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

消化のよい食品
肉類 : 豚のもも肉、鶏のささみ肉 
魚介類 : カレイ、タラ、ヒラメ (白身魚)
野菜 :キャベツ、にんじん、白菜 
果物 : バナナ、リンゴ、桃 
豆類 :豆腐、ひきわり納豆

消化の悪い食品
肉類 :豚バラ肉、ベーコン 
魚介類 :イワシ、サンマ、サバ、マグロ 
野菜 :ごぼう、れんこん、たけのこ 
果物 :グレープフルーツ、パイナップル 
豆類 : 枝豆

消化の良いものをバランスよく摂ることが大切です。

食べるときは、ゆっくりとよく噛んで食べるよう声かけしていきましょう。

さいごに

肺炎で、強い咳が続いている時や高熱のある場合は、ゆっくりと休んでいただき水分を飲んでもらいながら、抵抗力がつくまで様子をみましょう。

また、吐き気があるときは、無理に食事をすすめないことです。

誤嚥性の肺炎の場合も、気を付けなければならないのは再発です。

お薬を飲んでも改善しないときは、医師に再度相談する必要があります。

安静にして水分を摂る。

離床の機会を増やす。

吐き気がなければ、食事をしてもらうことで改善に向かいます。

回復に向けて食事が重要になりますから、ご本人の状態に合わせて食事を提供してください。

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