2019/8/15

スポンサーリンク

介護士アラカルト

介護士が学ぶ【認知症の基礎知識】の講習会

投稿日:

スポンサーリンク


認知症の基礎知識

認知症対応型のグループホームでは、認知症の基礎知識を講習会で学びます。新人の介護士もいますから、わかりやすい言葉で学習します。社内講習でどんなことを学ぶのか見ていきましょう。

認知症という症状を正しく理解する

『認知』と『認知症』

<何らかの脳の病気で認知機能が障害されることによって、生活機能が障害をうける状態>

『認知』とは、対象とすることを、それが何であるかを分かることです。

あの人が「父親」で、この人が「母親」である。ここは何区のどこ「私の自宅」である。というように、対象とする(あの人・この人・ここ)が、何(父親・母親・自宅)であると分かることです。

『認知症』は脳の病気で起きてしまう症状のことなのです。

脳の萎縮や特別な物質によって脳の機能が障害されると、記憶障害や判断力の障害などを引き起こしてしまいます。

アルツハイマー型認知症の特徴

<脳の神経細胞の脱落、脳の病的な萎縮がおこる>

<主な症状は『顕著な記憶障害』『見当識障害』『判断力の障害』など。ゆっくりと発症し、スロープ状に確実に進行していく。>

『見当識』とは、今自分がおかれている状況を分かることです。「ここは会社で、私は認知症の勉強をしている」ということが分かることです。

脳血管性認知症の特徴

<脳出血や脳梗塞が原因で起こる認知症>

<主な症状は、脳のどの部分が障害されたかによって、病変が異なる。自発性の低下と抑うつ症状、感情障害や感情失禁など。比較的急激に発症し、まだら状で段階的に進行する。何らかの身体疾患を有する。>

『感情失禁』とは、感情のコントロールが難しいように見え、場違いな場面で泣いたり笑ったりすることです。

レビー小体型認知症の特徴

<大脳と脳幹の神経細胞の脱落と脳幹部や大脳皮質にもレビー小体という物質が出現>

<主な症状は、認知機能が良い時と悪い時がある。幻視。パーキンソン症状>

『幻視』とは、無いものが本人にだけ見える症状。『パーキンソン症状』とは、小刻み歩行・動きの遅さや鈍さ・関節のこわばり・震え・嚥下障害などを伴う症状です。

認知症の人の『症状』と『こころ』

『中核症状』と『行動・心理症状(BPSD)』

『中核症状』は、脳の障害によって直接的に起きる症状です。記憶障害では、物忘れがあり、判断力の障害では、問題があったときに判断できなくなります。

『行動・心理症状』は、周囲の人たちとの関りなどで起きてくる症状です。暴言や暴力、徘徊、妄想などがそれにあたります。

認知症の人のこころは・・

  • 不快感(永遠のど忘れ)
  • 焦燥感(イライラ、思うように運ばない、見つからない)
  • 持続する不安感(知らない人・場所、自分のことへの不安)
  • 不安定な感情(病気が本人のストレスを助長する)
  • 自己防衛的行動(欠落した部分の記憶を補う)など

「家に帰ります!」をひも解く

「家に帰ります!」と言って自宅や施設を出ていこうとする場合を、例にとって考えてみましょう。

「家に帰ります!」と言ったとき、認知症の人のこころの中には「ここがどこかわからない」「なぜここにいるのかわからない」といった記憶障害や見当識障害が現れます。「落ち着かない」ときに、それが体調の不調であった場合、具合が悪いと判断できなくなります。

心理的な背景として「居心地が悪い」「知らない人ばかり」という不安な感情が生まれます。それによって、「安心できていたあの場所に帰りたい」という行動が起きるのです。

自宅にいても帰宅願望は現れます。具合が悪い状態をうまく表現できずにいるとき、「元気だったあのころに帰りたい」という気持ちが、帰宅願望になることもあります。

適切なケア

行動・心理症状(BPSD)は周囲の人たちの対応で、症状が強く出たり緩和されたりします。

認知症の人が「家に帰ります!」と言ったときに、「ここは家でしょう!」と介護者が言うことは、認知症の人に混乱を増大させてしまいます。本人にとっては、今いる場所は『居心地のよかった家』ではないからです。

「体調は悪くないか?」「不安はないか?」を考えてみることが大切です。『なぜ』家に帰りたいかを探ることで、解決の糸口が見つかります。

講習を終えて

1時間の講習の中で、どの症状がどの利用者さんに当てはまるのかも検討しました。ただ、その利用者さんがどの認知症なのかという話になったとき、「分けることができないこともある」ということを知りました。

上長のお話では、グループホームに入居する方は『認知症がないと入居はできない』が『大きく認知症とだけ診断を受けてくる方も多い』と言うことでした。

主治医が認知症専門医でない場合は、どの認知症なのかという分け方をせずに、『認知症』という大きなくくりで、入居してくるということです。

私たち介護士にとって必要なのは、今その利用者さんに「どのような症状があるのかを知ること」だということでした。上長が口が酸っぱくなるほど「利用者さんを見てね」と言うのは、「今どのような症状があるのかを見る」そういうことなんだなぁと思い講習を終えました。

スポンサーリンク

-介護士アラカルト
-,

Copyright© 認知症 介護の窓から明日が見える , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.