2019/8/15

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認知症の症状

『大恋愛~僕を忘れる君と』若年性アルツハイマーの実話から知る心

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若年性アルツハイマー

『大恋愛~僕を忘れる君と』で若年性アルツハイマーを患った主人公。失われていく記憶や愛情の葛藤が描かれるこのドラマは視聴者を魅了しています。身近にも起こりうるこの病気で、実話を参考に若年性アルツハイマーの方のこころについて見ていきます。

『大恋愛~僕を忘れる君と』のあらすじ

第1話から第3話まで

『大恋愛~僕を忘れる君と』戸田恵梨香さんが主演、ムロツヨシさんが出演するドラマが、TBS系金曜午後10時に放映されています。若年性アルツハイマーの前段階である軽度認知障害(MCI)が取り上げられているドラマです。

主人公の北澤尚(戸田恵梨香さん)はレディースクリニックの医師。34歳の尚は見合いで大学医学部の准教授になる予定の井原侑市(TOKIOの松岡昌宏さん)と婚約を決めます。

結婚一か月前の新居への引っ越しで、引っ越し業者アルバイトの間宮真司(ムロツヨシさん)に出会い、尚の大好きな小説の作家であることを知り恋に落ちます。

周囲の反対を押し切りながら大恋愛と進むなか、尚が自転車との衝突で事故にあい、検査を受けます。偶然に婚約者の侑市が、検査画像を見て尚に若年性アルツハイマーの疑いを発見します。

婚約を破棄された侑市の研究テーマは、『若年性アルツハイマー』。第一人者の侑市だからこそ見つけられた、前段階の状態であるMCI。侑市は尚に病名を告知します。

主治医を侑市と選んだ尚は、病の改善を侑市に託していきます。そして、真司に病気を告白した尚は、真司と共に生活をおくり始め愛を育んでいくのですが・・

第3話のラストシーンが物語るこころの内

第3話のラストシーンに、動揺したのは真司だけではなく、テレビの前の私たち視聴者も同様だったと思います。

侑市と付き合っていた状態にフィードバックしていたのでしょうか。

尚が真司に抱きついて「好き侑市さん」といったあのシーンは、若年性アルツハイマーの進行によるものではないと思いたいです。

尚は、真司に未来へ繋げるこころの安らぎを求め、侑市には病気の不安を解消するための安らぎを求めているようでした。

ある人のことを気にかけているとき、自分では意識せずに相手の名前を間違えることがありますが、そのような状態だったのではないでしょうか。

若年性アルツハイマーの当事者の講話

丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに

仙台在中の丹野さんが若年性アルツハイマーの診断を受けたのは39歳のとき。診断から5年の経過を経て『丹野智文 笑顔で生きる‐認知症とともに』を出版されました。

日常で「おかしい」と気付き始めてから、病院へ行くまでや診断を受けるまでの気持ちを整理する様子や混乱する気持ちなど、ご本人でなければ記録できない内容が綴られています。

ブログもあり、どんな人物なのかお会いしたいと思っていました。講話を拝聴する機会があり、ご本人のお話を伺うことが出来ました。

外見では気づけない

営業マンであった丹野さんの講話を聴くと、外見上では若年性アルツハイマーであるとは思えません。しっかりとポイントをつかんだ内容のお話をされ、笑顔で誠実に質問に答えられていました。

ご本人のお話にもありましたが、他人は当事者の方を見て病気を判断できないために、生活に支障があったと話されています。

会社で理解を得られた丹野さんは、同じ職場の営業職から事務職へ転向します。

仕事を続けられることにはなりましたが、自宅から会社への通勤途中に「どこへ行くのか」わからなくなるのだそうです。

人に「どの駅まで行けばよいのか」聞こうとすると、ナンパしていると思われたりなどの誤解をされるそうです。

丹野さんは、これらの問題を解決しながら生活されていました。そして、多くの方の支援を受けていること、自分が発信できることを発信していきたいと話されていました。

笑顔のチカラ

「責めない」が周囲の人に出来ること

丹野さんの講演で、「怒られる」というフレーズが気になりました。「怒られる」と感じる当事者の方は、ご自分の失敗を理解しているのだと言います。

「出来ないこと」があると、それを失敗と感じて嫌になるのだそうです。

『大恋愛~君を忘れる君と』では、合い鍵を作ったことを忘れたり鍵をドアノブにつけたままにするなどの行動が尚にもありました。

病気のことを詳しくは知らない真司でしたが、これが症状であることに気付きます。そして、それを「責めない」ことが真司の愛情なのだと思います。

「笑顔」

『大恋愛~君を忘れる君と』では、主人公の尚と恋人となった真司の人間模様が、クローズアップされています。

好条件の婚約を破棄した尚は、自分のあるべき姿を求めて真司との砂漠のような生活を選びます。自分の気持ちに素直に生きようとするする尚は、とても魅力的です。

尚が落ち込むとき真司は、自分の顔にある大きなほくろを尚に触らせ、ヒョウキンな顔をして、尚を笑わせなごませます。

丹野さんのお話でも、「笑顔」が重視されていました。

これから先の未来に、不安を抱かずにはいられなくても「笑顔」は、こころの安定や活力になるのだと思います。

まとめ

『大恋愛~僕を忘れる君と』の放映と前後して、当事者である丹野さんにお会いできてお話を伺うことが出来ました。

高齢者の認知症とは、抱える社会的背景は違いますが、症状の理解や心理的状況は若年性でも高齢者の場合も同じだと思っています。

恋愛ストーリーとして見ごたえのあるドラマですので、このドラマがヒットすることによって、若年性アルツハイマーの認知度が高くなると良いと思っています。

そして、認知症全体への理解も深まることが出来るよう、ドラマの応援をしていきたいと思います。

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